ね、あのコのあね-3
その数日後、私が学校の帰りにショッピングセンターの本屋さんでうろうろしてると、
「れふサン。」と呼ばれた。顔をあげるとりどチャンのお姉さんがいた。
「こんにちは……」と言った私の手をギュッと握って、お姉さんはスタスタ歩きはじめた。
お姉さんは私を立体駐車場の裏側に連れてきた。お姉さんは私の身体をコンクリートの柱と柱の間に押しこむと、
「れふ。お前、りどに何を教えたの?」とけんかするような口調で言った。
私はいつも以上にお姉さんが怖くて何も言えずにいると、お姉さんはこぶしを私の胸にグリグリ押しつけて言った。
「りどのヤツ、昨日私といっしょに寝てるとタバコ吸いながらオナニーしはじめたのよ。聞いたらお前に教えられたって言うじゃない。」
さすがに、仙女は私たちと違う……りどチャン、どんな環境であんなこと実行してるのよ。いやいや、私忘れてた。りどチャンはお姉さんには、何も隠し立てせずモノが言えるコなんだ。
「ごめんなさい……」と私が言う直前に、
パチッ、と音がした。お姉さんがライターでタバコに火をつけたんだ。お姉さんは煙を二度ほど吹き出すと、そのタバコを手にして私の顔に寄せてきた。
「ビビらなくていいわよ。火を当てたりなんかしないから。」お姉さんはタバコをくるっと方向転換させて、私にくわえさせた。
「りどが一番大事にしてる仲良しのあなたは、私にも大事だもの。」
(え、私、そんな感じの存在だったんだ……)
私は煙たさをガマンしながら必死でタバコをくわえていた。いきなり私の身体にピンク色のくすぐったさが走った。
お姉さんが、私の下着の中に指をさし入れて、チツのまわりを撫でていた。
「気持ちよさそうね。これが、れふサンが言ってたタバコを吸いながらのオナニーだけど、れふサン本当は自分でやったことなんかなかったんでしょう?」
私はうなずいた。「はい、正直でよろしい。」
お姉さんの指がだんだんチツの中心で動くようになった。私はくわえたタバコの煙が口元に入ってくるたびに、お姉さんの指がなめらかにチツに入りこむのを感じた。
「これをね……」お姉さんがささやいた。「……れふサンのこの同じくすぐったさを、りども感じてたのよ。」
お姉さんは私の唇から、すっかり短くなったタバコつまみ取って笑顔を見せた。
私はさっきお姉さんから「お前」と呼ばれてたのがいつの間にか名前で呼ばれてるのを感じてた。