前編(2021/10/03)-1
「梨奈先生、
トオルのことでお願いがあるんです。」
梨奈は家庭教師をしているトオルの家のリビングで、
トオルの母親・京子から相談を受けていた。
梨奈は21才の大学3年生。
トオルは地元の中学に通う1年生。
「トオルのことで相談があるので、
早く来て欲しい」と京子に言われ、
梨奈は指導開始時刻よりもかなり早く、
トオルの家に来ていた。
トオルはまだ学校から帰宅していない。
「はい。
お母様、何でしょうか?」
「先生、
トオルに自慰を教えてあげて欲しいんです。」
「ジイ・・・。
おじい様のことでしょうか?」
「ま、先生ったら、ご冗談を。
自慰ですよ、自慰。
今の人達は、
オナニーって言うんでしたっけ?」
京子は何気ない世間話をするかのように、
明るく話してきた。
* * *