前編(2021/10/03)-2
「え?
あ・・・、
そのジイ・・・。」
梨奈はどの様に答えを返してよいか分からず、
戸惑いの表情を見せた。
心做しか、頬が赤く染まっている。
「先生ったら、
赤くなって可愛らしいですわ。」
「すみません・・・。
驚いてしまって・・・。」
「そうですわよね。
まさか、こんな話題をするとは、
思ってらっしゃらなかったですよね。」
「はい・・・。」
「実はですね、先生。
あの子、ほとんど毎朝下着が汚れているんです。
なんて言うんでしたっけ・・・、
寝ている間に射精すること・・・。」
京子は自慰やオナニー、射精といった言葉を
顔色一つ変えずに使ってくる。
「あ、それは・・・、
・・・・たしか、夢精でしょうか?」
梨奈はかろうじて答えて、なんとか話を合わせた。
「そうです、そうです。
さすが先生ですわ。」
「いえいえ、そんな・・・、
たまたま知ってたんです。」
「先生ったら、ご謙遜を。
梨奈先生のそういうところ、私、好きですわ。
ええっと・・・、
そのことは置いておくとして・・・。
先生・・・、
溜まっている精液って、
出さないと、
勉強に集中することが難しくなりますよね?」
「・・・はい、
・・・・そう・・・みたいですね。」
「私、トオルには勉強に集中してもらいたいんです。
その為にも、先生からトオルにオナニーの方法を
教えてあげていただきたいんです。」
「私がトオルくんに・・・。
でも・・・、
友達に聞くとか・・・、
インターネットで調べてもらうとかでは
だめなんでしょうか?」
「先生、
トオルは内気な子ですから、
友達に聞けないみたいなんです。
インターネットは不正確な情報が多いでしょ?
私はあまり信用していなくって。
でも、その点、梨奈先生なら信用できますから。」
「そうですか・・・。
そうおっしゃっていただけるのは
光栄なんですけど・・・、
私が教えてしまっていいんでしょうか?」
「はい。
先生だから、いいんです。
先生を信頼していますから。」
「それは・・・ありがとうございます。
それで・・・、
あの・・・、もし・・・、
もし、仮に・・・教えるとして・・・、
どの辺りを教えればいいんでしょうか?」
梨奈は戸惑いながらも、
京子の意向に沿う形での返答をし始めていた。
* * *