前編(2021/10/03)-11
「え?
触るんですか?
なんか恥ずかしい気がしますけど・・・、
・・・でも、はい、分かりました。」
「ありがとう。
デリケートな部分っていうことは私も知ってるから、
そっと触るようにするわね。」
梨奈は右手を伸ばし、
手のひらで陰嚢全体をそっと包み込むようにした。
「あっ・・・。」
トオルの口から声が漏れる。
梨奈は、そのまま、
優しく軽く揉むような感じで、
陰嚢の中にある睾丸を確認した。
これね・・・。
なるほど・・・、
二つあるわ・・・。
こんな感じなんだ・・・
ふーん・・・。
「トオルくん、ありがとう。
勉強になったわ。」
梨奈は陰嚢を触っていた右手を離した。
「あ、いえ・・・。
そんな・・・・。
ありがとうって言われても・・・。」
トオルが照れくさそうに答える。
「トオルくん・・・。
私、本当にありがとう、って感じなのよ。
こんな経験、めったにできないし。
今日はお互いに勉強になるってこと。」
「・・・はい。
・・・そうなんですね。
分かりました。」
トオルが素直に応じる。
* * *