講堂で-3
「うそ、や、蓮、やぁ」
ずんっ
衝撃とともに、彼の分身が蜜をかき分け、肉襞を擦りあげた。
「あああっ!」
後ろから抜き差しされ、奥を突かれる。
ずぶ、ずぷ、ぐぷ…
「あっ、あつい、あ、んん、あ、ふ、あああっ」
声が止まらない。
「ナカ、うねってる」
「やだぁっ、っん、やぁ」
蓮が腰を押しつけてくる度、背筋をぞわぞわと快感が走り、ナカに入れられたモノの熱さが移ったかのように自分の奥が熱を持つ。
抽送がだんだん速さを増す。
ああ、爆けるーー
「あああああッ!!」
大きく背が仰け反り、子宮が収縮する。
視界が白い。
「ふ、俺も限界」
蓮が一際大きく突き上げ、蓮の分身が膨らんだ。
「あ、あ、やぁ…」
ぐったりと力が抜ける。
快感の余韻が激しく、ナカの痙攣がまだ続いている。
もう、何も考えられない。
首筋にキスが落ちた。
ずるりとモノが引き抜かれ、ひくんとナカがうごめく。
ぽっかりと空いたそこは、まだ現実について行けずに、締め付けるものを求めているのだ。
その自分の身体の浅ましさといやらしさに、顔を歪めた。
…でも、良かった。さすがに職場で中に出されたら、どうしていいかわからない。
ほっとしてから、その可能性を考えてしまう自分に驚く。
「出て行って」
その感情のまま、蓮を睨んだ。
「最低」
蓮は動揺することもなく私を見返す。
「謝らないよ。それにまだ、出ても行かない」
大きな手が伸ばされる。
「いやっ」
「服直すだけだ」
蓮はそう言うと、手首のあたりでもみくちゃになったワンピースとブラジャーをほどき、皺を伸ばして身体に沿わせた。
優しい、手つきだった。
混乱する。
前もそうだった。
なぜ、無理矢理私の身体を開きながら、こんなことをするのだろう。
蓮がゆっくりファスナーを上げた。
ワンピースはくしゃくしゃではあったけれど、ストッキングを脱いでジャケットを羽織れば普通に帰れるだろう。
「タクシー捕まえておくから、今日はそれで帰れ」
立ち上がると、蓮は手早く会場の片付けを始めた。
書類をまとめ、マイクを直し、スイッチを切る。
「明日、頑張れよ」
「…あなたに言われたくない。こんなことしておいて」
「美夜のことは欲しいけど、仕事とは別だ。仕事は応援してる」
「何よそれ」
ひらひらと手を振ると、蓮は出て行った。
「タクシー拾ってくる。力入るようになったら降りてこい」
何よそれ。
何よそれ。