背徳と嫉妬の間には(二回目の貸出し、初のビデオ報告)-8
太股の白さがあまりにも目映く感じられるのは、そこから先をピンクの網ストッキングに包んでいるからで、右脚はソファーから下へと伸ばしているが、左脚はソファーの上でくの字に折り曲げている。そしてどちらの脚にも純白のロングブーツを履いていた。
上半身は、どうやら水色のタンクトップをつけているようだが、いずれもデニム以外はすべてパステルカラーの色彩で、いかにも十代の瑞瑞しさに溢れている。
カメラはどうやら手持ちのようで、時折画面が揺れ動く。
初めカメラは高い位置にあった。おそらく立って撮っている撮影者の目線にあったのだろうが、それが徐々に下がってきて、喘いでいる少女の顔にぐんと寄ってきた。
あっ⁉️ 本当に私はあっと言葉を発したかもしれない。
膝の上で小刻みに喘ぎながら、まるで甘えん坊のように私にしがみついていた美香が、何気なく顔をテレビのほうへと向け、そして次の瞬間、固まりついた。
そこに映し出された少女の顔は、まぎれもなく妻だった。快感に口元を歪め、卑猥に唇を舐めながら、まるで誘い込むような目つきで、妻は画面のなかからこちらを見ていた。
「いやっ、恥ずかしい……」
美香がそう言って眼を背け、私の胸に顔を埋めた。だがしかし、このとき私はまったく違う印象を持っていた。
「美香……可愛いよ。す、凄く可愛い」
これは本当の気持ちだった。あまりにも劇的な妻の変化に確かに大きな衝撃を受けはしたが、しかしだからこそ逆に私のまったく知らない彼女の一面を見る思いで、それを知り得たのは私にとって大きな悦びであると同時に、実際この少女のような妻もとても魅力的で、だからこそ私は純粋に妻が可愛く思えたのだ。
「驚いたでしょ……以前からのあの人の趣味なの」
美香がばつが悪そうに私の胸で呟いた。
「うん、びっくりした」私は彼女の髪を撫でながら言った。「でも美香……凄いよこれ」
「このことだったのね。携行による手渡し意外を禁じられた貴重なデータって……。二人で騙したのね」
そう美香は皮肉っぽく言ったが、しかしそれほど怒ってはいないようだった。私の胸に顔を埋めたまま、再びテレビのほうへと眼を向けた。
「ごめんよ。でも実際手渡ししかできないだろ、これじゃ」私は腕のなかの彼女が本当に少女のように思えてきて、優しく髪を撫でていた。「どうしてもこの眼で見たかったんだ、美香。まさかこんなだとは思わなかったけど、でも凄く可愛い。本当に可愛いよ、美香」
そう言って、私は彼女の小柄な身体をきつく抱きしめた。
妻はもう諦めたというか、覚悟を決めて画面に見入っていた。
「あんっ……いひっ……」
音量を上げると、妻の喘ぐ声がはっきりと伝わってきた。
本人は、ちょっと恥ずかしそうに再び眼線を伏せたが、私はその顔をテレビのほうに向かせると、「一緒にみよっ」そう優しく言って彼女の頬にキスをした。そして、右手で彼女の淫核や淫唇を優しくソフトに撫で回した。
すでにそこはびしょびしょになっていた。
私はどちらかと言うと、エレガントな大人の女性、もしくは熟女と言ったら美香には失礼かもしれないが、熟れた妖艶な色気みたいなものが好みだった。しかし、脇田の嗜好は、私とはまったく対極にあったらしい。
ロリコンとまではいかないにしても、まだ世間を知らない少女辺りに興味を持っているようで、それは以前からそのような傾向にあったことは美香自身も認識していたらしい。
子供っぽい服装ばかりを選んで着させられていたと言う。但し、撮影されたのはやはり今回が初めてのことらしい。
美香本人はというと、彼女はどちらもいいと言う。どちらでも、ではなく、どちらも心地好いのだと。
確かに人間には誰しも二面性というものがある。変身願望などは顕著なそれの表れだ。おそらく極端に違う人格を擬似的に引っ張り出され、彼女も結構別の自分を愉しんでいるのかもしれない。
「あっひぃっ……いひっ……」
画面のなかの美香が喘ぎ、画面が下に振られた。
彼女の細くて長い指が、白いパンティーの上から懸命に淫核を捏ねている。
白いパンティーといってもクロッチの部分は完全に透けていて、恥毛はおろか彼女の大きめの淫核も、ねとねとになっている小淫唇も、すべて丸見えだ。
ピンクのストッキングのストッパー部分がより鮮やかなショッキングピンクの光沢を放っていて、それが開き切った真っ白な太股に食い込み、私は思わず画面にむしゃぶりつきたくなるほどにぞくぞくっとした。
「ねぇ〜……イキたくなっちゃったぁ〜……」
とは、画面の美香が吐いた言葉だった。
カメラが少し寄って、彼女の顔を大きく映し出した。熱を帯びたような潤んだ瞳で妻がこちらに訴えかけている。
「美香ちゃん、逝きたいの?」
と、そのとき初めてオフで入ってきた脇田のセリフに、私は彼の少女趣味をはっきりと認識した。
「美香、ちゃんだって」
私はちょっと吹き出しそうになったが、当の美香本人は、にこりともせず画面に食い入り、私の首にしがみついて必死に声を殺していた。
「美香ちゃんイッちゃうよっ……いい? もうイッちゃうから〜……」