怪談話CASE1:高城時音の場合-4
聞いた話によると、『それ』は『タカアキさん』という名前らしい。
タカアキさんは、12歳の時に一人で留守番をしていて、戸締まりをしないで寝たため、玄関のドアから侵入してきた強盗に殴り殺されたらしい。
それが原因となり、死してなお、他人の家を襲う。被害者を殺さないのは…理由は分からない。12歳の優しい良心が僅かながら残っているのかもしれない。
−−あなたの家にもタカアキさんが来るかもしれません。夜中、ドアノブがいきなり動き出したら、それはタカアキさんかもしれません−−
「ドアノブ」END.