投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

怪談話
【ホラー その他小説】

怪談話の最初へ 怪談話 2 怪談話 4 怪談話の最後へ

怪談話CASE1:高城時音の場合-3

ガチャガチャガチャ…

「…え?」

ドアノブの音が急に鳴り止む。良かった、帰ってくれた。

と、思えればどれだけ良かったか。


ギイィィィィ……

「……!!」

ゆっくりとドアが開く。まだ『それ』の姿は見えない。私は精一杯部屋の片隅に逃げる。
ギシッ…ギシッ…

『それ』は、非常にゆっくりと歩く。
そして『それ』は、ついに姿を私の前に現した。

「あ…、あ、あぁ…。」

声がうまく発せない。
『それ』は3Mもあろうかという長身。それ以外は…ダメだ、言葉じゃ上手く表現出来ない。

「やめて…。来ないで!!来ないでえぇぇぇ!!」

私は「それ」にむかってドライヤーやゴミ箱などを投げ付ける。それは無残にも『それ』に当たって落ちる。それでも『それ』は歩みを止めない。むしろ怒ったのかスピードを上げる。小走り状態。

「いや、イヤ、来ないでー!!」




そして『それ』は、握り拳を私にむかって、目一杯振り下ろした。


私の意識は、そこで途絶えた。





翌朝、私は目を覚ます。

「あ、あれ?生きてる…。そ、そうだ!!未紀は!?」

慌てて電話をかける私。

「未紀?大丈夫?」

「う…うん。何だったんだろうアレ…。」

「アレ、私の家にも来たよ…。」

「え…!?」

「とにかく、私も未紀も生きてて良かった…。」

「良かった…ホントに…。」

そう言って私は、受話器の前に泣き崩れた。


怪談話の最初へ 怪談話 2 怪談話 4 怪談話の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前