成美と百合子-1
「あんたの言ったとおりね、本当に綺麗な体じゃないの、この奥さま」
成美は笑いながら話しかけた。山本は無言で百合子の体を触り続ける。
「あっ、いやっ、人前ではっ、あんっ、いやっ、お願いっ」
「奥さま、わたしの事なら気にしないで。こんなのしょっちゅう見ているし、あとでわたしも加わるから」
「なっ、あっ、あんっ、どうゆうっ、んっ、ことよっ、あっ」
「奥さま、成美は置屋の教育係なんですよ。私なんかよりずっと女の体に詳しいんです」
下着を脱がせ、胸の先端を舌でころがしながら、指で陰核を弄ぶ。
「もう、準備万端ですね。昨日は一日お淋しかったでしょう?」
「いやっ、あっ、そんなことっ、あんっ、うっ、ないわっ、あっ」
「フフフッ、わかっていますよ、体は嘘をつきませんから。ビショビショですよ、奥さま」
「あんっ、いやっ、あっ、んっ、言わないでっ、あんっ」
「落ち着くためにも一度イっておきますか?」
「んっ、あっ、あっ、いやっ、あんっ」
「いやなんですか?」
時折動きを緩め、焦らしながら追い込んでいく。
「あ〜っ、いやっ、あっ、あっ、やめないでっ、あっ、んっ」
もう成美が見ていることも忘れて懇願してしまう。山本は満足したように手と舌の動きをリズミカルにし、最後の責めを繰り出した。
「あっ、あっ、イっ、イクっ、イクっ、あっ、あ〜っ」
がっくりと垂らした頭を持ち上げられ、優しく口づけをされた百合子の表情は陶酔しているかのようだった。成美はパチパチパチと拍手をしながら百合子と山本に近づいた。
「うんっ、この奥さま、イキっぷりも色気があっていいわね。これなら店でも使えるわ」
「おいおい、それは困るな。奥さまは私専属にするんだから」
「あらそうだったかしら。もったいないわ、稼いでくれるわよ」
「なっ、なにっ?どうゆうことっ、山本さんっ?このひとは誰なのっ?」
百合子はうろたえて聞く
「ちょっと長い話だけど、説明しましょう」
冷泉家のビジネスとしての中核はマンションなどビル建設だった。今後一等地になりそうな場所を、成長期のドサクサで無理やりにでも地上げして建設してしまうという、旧華族にしては荒っぽい手口を多用していた。成美の父はその地上げ対象となった場所でちっちゃな町工場を経営していた。妻と成美、妹の四人で普通の暮らしをしていた父は、冷泉家の手先となった組織の脅しにも屈せず地上げを拒んだ。困った組織は、父に女をあてがい、堕落させるという手を使った。その手に引っかかった父は見事に転落していく。堅実だった経営は傾き、父は女と酒に溺れ、借金だらけになった。家庭は崩壊し家や工場を手放すことになり、さらにそれだけでは足らず、当時二十歳と十八歳だった姉妹は借金のかたに置屋奉公をさせられることになった。
地上げについて煮え湯を飲ませられていた冷泉は、地上げが成功したにもかかわらず、成美一家をさらに追い込み、父はシャブ漬けで廃人同様になり、母は自殺した。置屋で監禁同様の姉妹にそれが分かったのは三年後だった。男を悦ばす体につくりあげること専門の女衒たちにさんざん教育された姉妹は、数ヵ月後には男なしではいられない体になり、また逆に男を虜にする体にもなっていた。その報告をうけた冷泉は面白がるように姉妹を何度も弄び、はけ口とした。自分達をこんな目に合わせた張本人とも知らずに、抱かれ、奉仕した姉妹は父と母の末路を知って復讐を誓った。
山本は百合子の気が萎えないよう、胸や秘所を適度に愛撫しながら成美の生い立ちを語った。
「成美の復讐、私の奥さまへの思い、ふたりの利害が一致した結果、こうなっているんですよ」
胸のチェリーに舌を這わせ、時折強く吸い上げながら、指は陰核をつまむ。
「あっ、んっ、でっ、でもっ、あんっ、私にはっ、はっ、何のことなのかっ、あんっ」
「わかっていますよ、奥さま。奥さまが何もご存じないことは」
「あぁんっ、あっ、だったら、うっ、んっ、」
成美が会話に割って入った。
「あのねぇ、奥さま。あんたの旦那はクズ野郎なんだよ。その責任をあんたや娘が負うのはあたりまえだろ?」
「まっ、まさかっ、娘までっ、あんっ、あっ」
「まさかもなにも、最初っから娘を狙ってたのさ、わたしは。あんたがこんなにいい女とは知らなかったんでね」
片方の胸の先端を成美が吸い上げる。
「あぁっ、いやんっ、あっ、んっ、あんっ」
「山本さんに感謝しなっ、娘が無事にいられたのも山本さんが止めたからなんだ」
山本に代わって陰核と中の壁を激しくこする。
「あうっ、いやっ、いやっ、あっ、あんっ、んっ」
「おいおい、大事にあつかってくれよ、素人なんだから」
「何いってんのよ、あんたが手ぬるいから見るに見かねてよ。それにほら、奥さまは大悦びだわ」
「あっ、はうっ、んっ、んっ、あ〜っ」
百合子の秘所からは洪水のように愛液が溢れていた。
「いっ、いやっ、女のひとにっ、あっ、あっ、いやっ、んっ」
「わたしは、あんたの調教をしにきたのさ、たっぷり可愛がってやるからね」