深夜のオフィスで (1)-3
ゆきは自分もパジャマを脱ぎ捨てると、私を仰向けにして上に乗る。屹立したままの私のペニスを握り、自らのクリトリスに押し当て、軽く擦りつける。
今もいたずらっぽい表情でまっすぐこちらを見つめているが、よく見ると、くりっとした茶色の瞳の奥が少し潤んできている。ゆっくり腰を上下させると丸い乳房がかすかに揺れる。股間はすでに湿り気を帯び、ヌルヌルした液体が亀頭を伝う。
「……ん……っあ!」
思わずセクシーな吐息を発してしまったのを恥じらうように、ふふっと微笑むゆき。その表情からも余裕は消えている。眉間に皺を寄せ、とろんと発情したメスの顔。夫婦の摩擦部から、クチュクチュと音が聞こえてきた。妻の尻の動きはますます速度を増す。片手で夫の陰茎を握り、カリ首を自らの割れ目に押し当て腰を振っている。
「ごめんね……はしたないことして……っん……!」
チュプ――。
妻の花びらの中心に、夫の亀頭が埋め込まれた。
「ぁああふん……!」「うぅあ……!」
夫婦が同時に間抜けな喘ぎ声を漏らして、笑い合う。ペニスは硬さを保っている。二ヶ月ぶりの妻の膣を楽しむように、びくん、びくんと何度も跳ねる。
「ゆき……!」
「パパぁ……!」
ゆきがしがみついてきてキスしてくる。キスしながらヘコヘコみっともなく尻を上下させている。夫婦の下半身が、パンパンパンパンと恥ずかしくも懐かしい音を奏でている。私たちはきつく抱きしめ合い、めちゃくちゃに舌を絡めながら、久しぶりのセックスに夢中になっていた。夢中になりすぎていた――。
ドピュッ――、ビュルルル――。
「うぅああゆき……あ、あれ……?」
「ぇ……? ぁあ……あぁ、あああ……」
ピュッドクン――、ビュルル――、ドクンドクン――。
「ぁあ、ぁあああ……」
「ち……ちょっと…………ぁ、ああ……」
ビュル――、ビュルル――ドピュッ、ドクンドクン――。