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「その手を・・ください」
【女性向け 官能小説】

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「その手を・・ください」-2

目をつぶってヒロさんの息遣いを感じていると触れている手がリカさんのものかヒロさんのものかわからなくなってくる。
女性の手だと思うとすごく嫌なんだけどヒロさんだったら嫌でもない。
それ以上にがとても気持ちいい。
信じられないくらい優しく触れるか触れないかのタッチだから全身の神経を集中させてしまう。

肌に触れるすべすべした手の感触。
触れるたびにビクンとしてしまう。
背筋からわき腹へそして脚に触れて欲しいところに間違いなくその手は伸びていく。
素晴らしい手、その手を求めているわたしがいる。
そして、期待通りにカラダの中心に。
これまでたっぷり時間をかけてきた。
嫌だと思っていたはずのわたしが期待でいっぱいになっている。
これまでちょっと付き合った男友だちもこんな気持ちにさせてくれたことはなかった。
どちらかというと「待ってよ」と心の中で叫びながらコトが進んでいったものだ。

リカさんが胸をなめる。
シャンプーのフローランスな香が鼻につく。
我慢できなくなってしまった。
「勉強になるなあ」とヒロ先輩の声。
「ヒロ、代わる?」
とリカさんの声。
「代わってもいいけどアイちゃんをがっかりさせそうだな。リカの後ではやりにくいよ。」
とヒロさんの声。
目を閉じたまま、わたし、
「その手を・・ください・・」
そんな風に言ってしまった。

とても長い時間をうっとりとした愛撫を受けていた。
わたしは小さな声までもらすようになっていた。

「女同士って、終わりがないからな。そろそろ出番?」
ヒロさんの声がした。
リカさんが「わたしから・・」
ヒロさんとリカさんがベッドで絡みあう。
わたしは後ずさりしながらソファーに座った。
ふたりの様子を見るのがつらかった。
ヒロさんが好きだから。
シャワーを浴びにバスルームに入った。

リカさんの叫びが響く。
あわててシャワーの音でかき消す。
リカさんのこと考えると辛い。
憎いとさえ思ってしまう。

バスルームを開けるリカさんの顔。
わたしは怖い顔で睨んでいたと思う。
「おいで、アイちゃんの番よ。」
「え。」
「大丈夫だから。やってもらいなさい」
リカさんがシャワーをとめ、バスタオルで拭いてくれる。
「キレイな身体ねえ。妬ましいよ。」
わたしはといえば、リカさんのすらりと伸びた脚を見てかなわないなと思う。

ヒロさんは優しくなんかなかった。
「お次はアイちゃんですね」
とわたしにかぶさり
唇を吸った。
「十分に感じただろ。リカはうまいからなあ。もう十分だろう?濡れているんだろ?」
そう言うといきなり・・いきなりだった。
激しい動きに痛みが走る。
「いくよ。・・うっ」
ヒロさんに満たされていく。
いっぱいになる。
頭の中は真っ白で身体には痛みが残る。

その後わたしが離れられなくなったのは
ヒロさんではなくリカさんだった。
リカさんはわたしを大事にして「素敵な男たち」をわたしに紹介した。
そう、この方法で


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