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「その手を・・ください」
【女性向け 官能小説】

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「その手を・・ください」-1

「ね。どうだった?彼。・・感じたんでしょ?」
湿った声が携帯から届く。
「いえ。わたしと先輩はそんな関係じゃありません」
「いいのよ。隠さなくて。ヒロってそんなやつだから」
「え。そんな」
「うまかったでしょ。ヒロ。」
「・・・」
「わたしはね、ヒロのエッチとカラダが好きなの」
「・・・」
「とにかく、明日ね。あなたに会えるのを楽しみにしてる。」

遠くに笑い声を残して、携帯は切れた。
バイトが終わって、ヒロ先輩の車に乗せてもらうようになったのは2週間前から。
そんな関係ではないけれど「付き合えたらいいあな」とは思っていた。
電話の声はそんなヒロ先輩の彼女なのかなあ。

「いらっしゃいませ」
客の視線を強く感じた。背の高い女性。
昨日の電話でやりとり思い出しながら客を席に案内する。
席についた客は目を光らせて私を見る。
グラスを置き、メニューを手渡す。
「あなたがアイちゃんね」
タバコに火をつける。
「昨日電話したものですけど、ヒロのことで」
煙を細く吐き出す。わたしの顔にかかる。
「ああ。はい。」
わたしは困って下を向く。
「ヒロに聞いたのよ。すっごく可愛い子が店に入ったって」
「ヒロのことはいいじゃない。わたしはリカ。今日はバイトが終わったらわたしと飲みに行かない?」
わたしはためらった。
「ヒロも一緒に」
わたしはうなずいた。

ヒロ先輩とリカさんそしてわたしで静かなバーに入った。ヒロ先輩と一緒なので嬉しい。
でも、彼女がわたしたちの関係を疑って責めているのかな、なんて考えてすっきりしない気分。
だいたいこれまでタバコを吸う女友達はいなかった。
人種が違うような気がするんだもん。
バラの香りのカクテルをいただいて
「ヒロとお似合いじゃん」
とからかわれたりすると、リカさんがどうしてわたしなんかを誘ったのかわからない。
「これもおいしいよ、飲んでごらんよ」
とリカさんがオレンジ色のカクテルをすすめてくれた。
少し酔ってきた。
「家に電話した方がいいね」

店を出て家に電話した。
リカさんがついてきてくれた。
「あの、アイちゃんの友だちですけど今、一緒にお食事したりしてます。あの、女の子がもう1人いますのでどうぞご心配なく。もし、アイちゃん酔ったらわたしのマンションに泊まりますから。電話番号は・・・です。はい。@駅の近くなんです。アイちゃんと仲良くなったので、・・まだまだお話したいので・・遅くならないうちにお送りしたいとは思っていますけど」
すごく親しげに母と話している。
ヒロさんもいるし、ま・・いっか。

気がつくと知らない部屋にいた。
はっとして起き上がった。
リカさんの顔が目の前にあった。
「アイちゃん、かわいい。」
わたしの髪をなでる。
リカさんは裸、わたしもなぜか裸。
ソファーの上にヒロさんがいる。
ヒロさんは腕を組んでこっちを見ている。
リカさんの唇が目の前に迫る。
「あ。やだ」
「だめ。いい子にして」
リカさんの唇はわたしの頬にまぶたにそっと触れる。

ヒロ先輩の声
「目が覚めたところでもう一度やってあげてよ。アイちゃんの声が聞きたい。」
わたしはくらくらした。もう一度って?
リカさんの手が胸に伸びる。
腹を撫でる。
腰に回る。
ヒロさんが近づいてきた。
「アイちゃん、リカって上手だからきっと感じるよ」
ベッドの上のヒロさんがわたしの顔に覆いかぶさり息がかかる。


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