デスカンパニー来世部〜輪廻の端〜-3
あなたは沢山の幸せをくれたもの。
ありがとう。
私がそっち行ったら
またあなたの妻にならせてくれる?」
スベルクの両目からは大粒の涙が流れだした。
幸せだった。
時間が戻っていくみたいだった。
この場に残りたかった。
しかしタイマーの砂はあと僅かしかない。
彼は最後の言葉を残し涙を拭いてデスカンパニーへ戻った。
「もちろんだよ!」
それから来世担当SANSEはスベルクの現世の全てを奪い去った。
スベルクの全身はこれを拒んだものの抵抗虚しく地面へ倒れ墜ちた。
目を醒ますと何事もなかったように、
案内された来世へ繋がる因果の道へと歩みを進めた。
そこに悔いや迷いはなかった。
スベルクは闇に吸い込まれていった。
スベルクがどう転生したかはまたの機会に話すとしよう。
尽きることない旅路の果てに。