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性用占精術 秘密のセックス鑑定 『星座別鑑定データ』
【ハーレム 官能小説】

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ピスケスの女 奉仕の章-5

コトリと入れなおされた紅茶が差し出された。

「普通の紅茶です」
「ありがとう」

 普通の紅茶だ。それでもやはり美味しいと思った。
桃香は落ち着きを取り戻して静かに腰かけている。元気がない様子に、僕が彼女の野心を奪ってしまったことの後ろめたさが少しだけ沸いた。

「ごめんね。桃香を否定するつもりはないんだ。君はすばらしいよ。だけど今までの歴史に負けないで今の君として幸せに生きて行ってほしいんだ」
「緋月さん……」

 混乱しているのかもしれない。途方に暮れているのかもしれない。だが僕は急かさずに静かに見守ることにした。

 二杯目の紅茶を飲み干すと桃香はゆっくり話し始めた。

「男と女が対等になれることを、どうすれば実感できるかしら。恋愛ですら不等号だと思う。もちろんセックスだって」
「僕も最近になってやっと見え始めてきたからね。君はまだ若い。これからだよ」
「あたしと緋月さんは対等になれると思いますか?」
「なれるとおもうよ」
「経験年数とか全然ちがうけど……」
「まあ、それはしょうがない。だけど心は――長いスパンで見れば魂はきっと対等だよ」

桃香は立ち上がった。ふわっと甘い香りが漂う。僕に再度近づいて手を取り、自分の頬にあてた。

「知りたい。片鱗でもいいから」
「――あっちへ行こう」


 僕がシャツを脱ぎ始めると桃香もチュニックを脱いだ。同じような順番で服を脱ぎ、全裸になって向き合った。小柄だが乳房は豊かで尻も丸くて肉付きが良い。小さなアフロディテのようだ。僕は桃香の手を取って一緒にベッドに座った。
口づけを交わす。さくらんぼうのような唇を優しく舐め、吸い、食む。桃香も同じように僕の唇を愛撫する。向かい合ったまま横になる。肌を文字通り重ねて、お互いの体温を感じた。

「あたたかい」

ふっと勃起していないペニスに桃香は気づいたようで身体をずらし顔を下に移動させ始めた。
柔らかく温かいぬめりが肉棒に感じられる。舌が特別長いわけでないのに、らせん状に絡み付くような感覚と肉厚の唇に咥えこまれる二つの感触が僕をうならせる。

「くっ。すごく、気持ちいいよ」

 うお座の女性は奉仕が上手い。相手がどうすれば喜ぶか、コツをつかむ能力が恐ろしく高い。そのあと、おねだりをする甘え上手なのだ。
桃香の頬を撫で口からペニスを引き出した。

「僕もお返しをするよ」

 桃香の白くてすべすべした足の甲に唇を這わせる。足は小さく爪先はギリシャ型でアーモンドの様な形をしている。舟をこぐカイにも似て泳ぎが得意そうに見えた。足先から膝、太腿まで唇と指先を這わせると桃香の甘い声と甘い体臭が強くなってくる。

「あふうっ。ああうぅ」

 優しく大陰唇にキスをして周りを舐めあげる。茂みは淡く警戒心の薄いのっぱらのようだ。甘い匂いが淫靡なものに変わる場所を見つけて、深く吸い込み香りを堪能する。舌先を肉襞の間に滑り込ませ小さな花芽にノックする。

「ああ。緋月さん、気持ちいい」

 十分に潤ったのを確認して僕はまた桃香と向き合った。見つめ合って口づけを交わすと桃香は片脚を上げ僕の腰に絡ませペニスを優しく持ち自らの蜜壷へ導いていく。

「ん、んふっ、んん、あっ、あっ、はあ」

 手伝うように腰を進ませる。浅い挿入だが、上でも下でもないこの体位は桃香の望むものだろう。彼女は腕を僕の首に回し僕は細い腰の手を回した。身体が太いリボンで結ばれたようだ。

「桃香。気持ちいいか?」
「うん。すごく」
「もっと一緒に登りつめよう。僕のまねをして呼吸を揃えてごらん」

 お互いの吐く息と吸う息を同じように揃える。深く長くつながったまま呼吸を整える。そしてお互いの尾てい骨から背筋を以前、八木寛美に教わったようにマッサージをしながらなぞり上げる。

「はあ……。なんだか、一緒に溶けて交わりそう……」

 興奮とは違う深い官能が身体の芯に響く。もう僕は腰を振ることなく起立を維持できていた。桃香も乾くことなく絶えず泉を溢れさせビロードのリボンの様な秘陰唇がペニスに絡み付き優しい刺激を与え続ける。

今度は呼吸を逆にする。僕が吐くときに桃香が吸い、桃香が吐くとき僕が吸うのだ。

「う、あ、あぅ、な、んだか、あそこがあつ、い」

呼吸を異なるものにすると興奮が湧き上がってきた。お互いの身体が軟体化し、螺旋を描き、絡み合って抱き合っているような錯覚を覚える。

「あ、あたしたち陰陽道の、太極図、みたいになってる気がする」

喘ぎながら桃香は言った。円の中にあるあの白と黒の勾玉の様な文様はいみじくも陰陽魚とも言われる。

「僕たちは一つだけど異なっているんだ。わかる?」
「うん。あ、あなたがとても愛しい」
「ああ。僕もだ」

 それから僕たちは自由になった。めいめい思うままに動いた。上になり下になり前になり後ろになった。それでも手をつなぎ相手が歓んでいることを確認し自らを歓ばせた。
魂が一つになるような喜びが肉体のエクスタシーを上回る。僕は持ちうる心と身体と技を全て桃香に差し出すべく心血を注いだ。全てを放出したと同時に、もっと大きな歓びを彼女から受け取った。


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