バルゴの女 処女の章-3
肌蹴たブラウスの下には白のキャミソールとやはり白のシンプルなブラジャーが覗いている。ブラウスを肩から滑らせるように脱がせ、ベッドに横たわらせ紺のロングスカートのファスナーを下ろした。白い可憐なレースのついたスキャンティーがキャミソールの下から見える。白づくめでまるで花嫁のようだった。
「綺麗ですよ」
「お恥ずかしいです」
男を知らない肉体は年齢よりも崩れておらず華奢な骨格は少女のようだ。肌にハリはないが柔らかさとしっとりとしたきめの細かさが抱き心地の良さを想像させる。
真澄は目を閉じて横たわり胸の上で手を組んでいる。恐れることも緊張もなくただただ委ねているように静かなたたずまいを見せる。
小さな唇に口づけた。舌をゆっくり押し入れ口の中をかき回すとおずおずと彼女も同じように応える。
唇を離し見つめると真澄は目を軽く開き
「あなたは神父様に少し似ています。その、眼鏡も……」
と恥ずかしそうに言った。
「じゃ、僕を神父様だと思っていつもしているようにしてみてくれませんか?」
「えっ」
「彼を想ってなさってるのでしょう?」
「ああ……、自慰行為を知られてしまうなんて」
真澄はいやいやをする子供のように頭を振った。
「今はセルフプレジャーと言うそうですよ」
「セルフ、プレジャー?」
「ええ。自分に喜びを与えることで、後ろめたいことでも恥ずかしいことでもありません」
「そ、そうなのね」
彼女の繊細で華奢な右手をとり彼女のショーツの上に置き、左手を乳房の上に置いてその手の上から一緒に揉む。
「あ」
「さあ、神父様があなたを愛撫するのを想像して」
真澄はさっと顔を赤らめ肩をすくめ身体を固く小さくした。少し膨らんだ突起がショーツを押し上げているのが見えたのでそこへ彼女の人差し指を持っていき回転させる。
「あっ、ふっ、うっ、ふぅうう」
こちらが助走をつけてやるように回転させるといつの間にか真澄自身が指先の回転を上げ始め苦悶の声を上げ始める。
「う、う、うっ、くぅうう、ふうっ」
しばらくすると回転する速度がますます早くなり両足をピンっと伸ばし始めたので、その手を取り上げた。
「ああああっ、何を!あうううっうううう」
もう五回転ほどで絶頂を迎える真澄を強引に止める。あと一息というところで寸止めされた真澄は混乱と動揺と被虐的な表情でこちらを見た。手首を僕に掴まれたまま身をよじりながら腰をくねらせ抗議する。
「ひどい、ひどいですわ。どうして、こんな意地悪を……」
辛そうに身悶えする彼女は少女の様に可憐だ。
「すみません。あのままイってしまわれると満足してしまうでしょう。そうするとまた振出しに戻ってしまう」
掴んだ手首を離し諦めたような表情で少し疲労している真澄の下着をすっかり剥いだ。彼女は途切れ途切れの息を吐き出しながらされるがままに横たわっている。ほっそりとした男を知らない身体を隅々まで撫でまわし身体を温めた。誰にも吸われたことのない小さくて硬い蕾のような東雲色をした乳首に口づけて優しく舌で転がすと真澄は高い歓びの声を上げ始めた。
「ああっ、ああああ、んんっ、んふっうう、んんっ」
感度は良いらしく愛撫にはきちんと反応が返ってくる。薄い茂みから覗く敏感になっているクリトリスに触れないように花弁を上下になぞる。女陰口は少しだけ湿り気を帯びている。指先で少し押し開き入口の具合を確認してみると柔らかい膜が侵入を阻むように形ばかりの抵抗を見せていた。この程度なら破瓜の痛みは少なそうだ。まずは人差し指をゆるゆると忍び込ませほぐしていった。
「あっ」
真澄はビクンと身体を跳ねさせた。
「痛くないですか?」
関節を一つ分だけ挿入してそっと出し入れしてみる。
「え、ええ。んんっ、変な感じがしますけど、うっ、ふう、い、痛くはありません」
もう一節奥に侵入させ、Gスポットあたりを探ると指先にざらつきを感じた。――数の子天井か?
指を全部埋め込みぐるりとかき回してみると小さな突起群が指を絡めるように締め付ける。
「あっっ、あふうう、な、なかがなんだか変っ」
いきなりグジュっと愛液が溢れだす。
「うーん」
「はぁはあ……。どうかして?」
不安そうに小首をかしげる真澄は無垢な瞳でじっと見つめてくる。おかっぱ頭で澄んだ瞳の彼女は若かりし頃は市松人形のようであっただろう。
「いや。なかなかの名器ですよ」
「メイキ?」
「ええ。すごく具合がいいと言うことです。男にとって最高です。」
「良かった。いいことなんですね?変じゃありませんよね」
「勿論。僕はコンドームをつけますので生でできる男性が羨ましいですよ」
「まあっ!」
真澄はまた顔を赤らめ横を向いた。こういうやり取りの反応もいい女性はセックスしていて楽しい。
もう一本指を追加し、中指と人差し指をそろそろと挿入する。
「平気ですか?」
「うう、は、はい、平気です。で、でも、な、なかが圧迫されて……。はぁはぁ。なんだか疼くようなもどかしいような」
「すごく濡れてきましたよ。出来るだけ痛くないように優しくしますから」
指から滴る愛液がシーツまで濡らしてしまいそうだ。ゆっくり動かしてもグチュグチュと音を立て始め、真澄は恥ずかしさのあまり手で顔を覆っている。
「あっあっ、やっ、あっ、あっ、へ、変。あそこがムズムズしちゃう」
「あとでイかせてあげますからね」
存分に潤った蜜壺にカリをあてがい、挿入を試みた、が、硬い。
「あぐっ。うううっ」
あまり強引に捻じ込むと彼女に恐怖を与えてしまうかもしれない。二三チャレンジして休憩し別の場所へ愛撫を与えることにした。