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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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淫らな夏 (2)-3

「ぁ! ぁあぁああ! だめ……ぁああ!」

 花びらをぱっくり割られたその場所に、固い肉塊が押し込まれる。ゆきの大切な場所の柔らかい肉が、恋人ではない男の陰茎にまとわりつく。亀頭のせり出しが花芯の凹凸を捲りあげ押しつぶしていく。ゆきの子宮口に先端がたどり着きノックされると、じんと痺れるような掻痒感が下半身をかけめぐる。
 火照った愛液がじゅわりと滲み出し、きのこのかさのようにぷっくり膨らんだカリ首に掻き出され、膣外へ排出される。びちょびちょ、ぐちょぐちょ、耳をふさぎたくなる音がゆきの股間から発せられるが、構う余裕はない。

 Dとの連日連夜のセックスにより、わずか二ヶ月で開発し尽くされた身体は、たちまち絶頂へ向かって高まりを見せる。
「ぁぁっ! ぁあああ! ぁあああん! っぁん! ぁああだめ、だめだめぁあああ!」

 もうだめ、イッちゃう!――しかし頂上へ到達する寸前、すべての快楽が奪われた。

「っうぅ……!」
「ぁ……ぁあ…………ぁ………………?」
「ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ……ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ…………」

 尻に生暖かい液体を感じる。もしかして、もう射精した? セックスってこんなに早く終わるものだっけ? 混乱するゆき。
 隣では楓とDがいっそう激しく交わっている。やはりEは射精したのだ。挿入の気持ちよさも射精の早さも未経験のことだらけ。

「ぁあ! ぁあ……! ぁあん! はぅんっ!」

 ことが終わったゆきたちにとって、二人の下半身から発せられるパンパンパンパンという音は気まずいものでしかなかった。いつも涼しげなあの楓が、今は正常位で、蛙のようにみっともなく脚を広げている。

 Eもただぼんやりと自分の恋人が親友とセックスする様子を呆けた様子で眺めている。どうしようもなく気まずい。気持ちよさそうなDの表情を見て辛くなるが、自分もEとしてしまった以上何も言えない。

「……ぁ、ご、ごめん……」

 Eがティッシュでゆきの尻を拭いてくれた。楓と付き合うくらいだから中々の好青年なのに、さほど異性慣れしておらず、不器用で素朴。そういうタイプの男性が、ゆきは嫌いではなかった。精液の付着した尻を少しEの方に向けて、拭きやすいよう協力してやる。

「ここも……」
 股間の汚れも拭き取ろうとするE。
「あ、そこは……ぁ、んん……!」

 思わず声が出る。忘れていたが、イク寸前で快楽を取り上げられた陰部はまだ熱く火照ったまま。ゆきもEも驚いて顔を見合わせる。不覚にも少し吹き出してしまった。Eも笑う。笑いながら、ゆきの股間にあてがった指をそっと動かす。吐息が漏れる。色っぽい吐息を笑いでごまかす。

「んぅ、んふぅ……っ! あの、ふふふ……そこは、んん! ……っふぅん!」

 恥ずかしくて顔をそむける。ティッシュの上から大陰唇を撫でられ、陰毛をつままれる。「ぁあ!」。ゆきの顔色を見ながら、クリトリスを刺激してくるE。「……っ!」。鋭い刺激が股間から脳へ駆け上がってくる。眉間に皺を寄せ耐える。
 ゆきの反応に力を得たのか、Eの行動は大胆になる。すでにティッシュは捨てて単なる手淫になってしまった。

「ぁああ、あの……もう、ああだめぇ! ぁあ……いくっ!」

腰がびくんと跳ね、Eの腕に抱かれながらゆきはオーガズムを得た。

「ゆきちゃん、いっちゃった、の……?」
「……………ん」

 恥ずかしさをごまかすように薄く笑って、ゆきは首を縦に動かした。Eがキスしてこようとしたので顔をそむける。キスだけは駄目だと思った。そむけた先で、楓とDがキスしていた。セックスしながら舌を絡め唾液が糸を引いている。目に涙が溢れてきた。Eの唇がなおも追いかけてくる。仰向けに押し倒される。覆いかぶさってくるE。血走った目でゆきの顔をじっと見つめている。顔が迫る。今度は逃げずに、受け入れた。
 いつもと違う匂いがした。

  *

 若い男女四人が、真夏の民宿で汗だくで絡み合う――。

 ゆきとEが裸で抱き合いキスしていると、楓とDのセックスが終わった。Dが楓の口元にペニスを近づける。楓はEを一瞥してから、それを口に含んだ。Eも真似してゆきの顔の前に陰茎を差し出してきた。見慣れたものとは形も大きさもまったく違う。吸い込まれるように、ゆきはその巨大な肉棒の先端にキスし、口内へと導き入れていった。

 二人の女子大生が、パートナーではない男のペニスを頬張りフェラチオを開始した。部屋の中の「背徳感」のレベルが一段上がった気がした。恋人のいる男性の生殖器官であり排泄器官でもあるペニスを、別の女性が口に咥える行為というのは、尋常なことではない。

 チュパ、チュプ、チュプ、チュパ、ジュルル――。
 仁王立ちのDの足元に正座して、陰茎に片手を軽く添え、口淫奉仕する楓。

 チュ、ブチュ、チュプ、ジュルル、ペロペロ、プチュ――。
 仰向けのEの股間に顔を埋め、四つん這いでフェラチオするゆき。

 ときおり、昂ぶった男たちが女の頭を掴んで股間に押し付ける。ゴプ、ゴポ、ゲホ――。亀頭を喉奥まで押し付けられえずくゆきと楓。吐き出された唾液と胃液が涙と混ざりつつ、汗まみれの布団に染み込んでいく。
 誰も言葉を発しない。しゃべれば現実に引き戻される。もう今は狂ったままでいるしかない。皆がそう理解しているかのようだった。


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