ぼくはいつもこうなる。第2話-1
ぼくはとにかく酒に弱い。弱いけど酒の出る場所が好きだ。
そして、ぼくはいつもこうなる。
取引先の女性広報部長と昨夜、渋谷に飲みにいったのだが、かなり酔っぱらってしまって
そのあとのことは覚えていなくて、こんな姿になっている。
「目が覚めた?」
ぼくは、キッチンのテーブルの上に腹ばいの状態で縛り付けられていた。
両手がテーブルの脚にくくりつけられ、両足は自由だがテーブルから力なくおろしてい
た。
身に着けているのは、シャツとグレイのボクサーパンツだけだ。
顔を上げると、そこに女部長が。
「どうするんですか?」とぼく。
女部長のとなりには、二十歳くらいの女の子が。ふたりはこれから仕事をするかのように
きちっとしたスーツ姿だった。
「うちの新人なの。男の子のことをよく知りたいって」
ふたりはぼくのうしろに回って、そしてボクサーパンツに手をかけて右に大きくずらし
た。
おしりの割れ目が現れた。
「ここを」
女部長がおしりの割れ目を両手で大きく開いた。
「あ」
ぼくは声がもれた。
「ひくひくしてるね」
ふたりはしゃがんで、ぼくの、ぼくの菊の花に似た穴を見た。
ぼくは両足を開かされた。
「むこうにあるのは何かしら」
女部長は菊の門から下へつづく縫い目のようなすじを人差し指でなぞりながらたどると、
しわしわした袋を右手の親指と人差し指でつまみ、手前へひっぱった。しわしわはゴムのようにのびた。するとこんどは、女部長は袋を右手でわしづかみにして手前へひっぱった。
「うう」
ぼくは痛みにたえた。
「さわってごらん」
女部長は女の子に袋を握らせた。右手で袋をぐりぐりする。
「玉みたいなのがある」
女部長も左手で玉を握り、女の子とふたりで左右に玉を袋ごとひっぱってひろげた。
「すごい、こんなに広がる」
「ううう」ぼくはうめいた。
「奥の幹みたいなのもひっぱってごらん」と女部長。
女の子は右手で玉の袋をもちながら、こんどは左手をぼくの両足の間につっこんで、ぼく
の敏感で大切な幹をおしりのほうへひっぱった。
「ああうう」
ぼくの幹はこれまでの刺激でかなり固くなっていたので、ひっぱられたときはけっこう
な痛みをともなった。
「お、折れるよ」
「え、なにが折れるの?」
「はずかしい、言えないよう」
「ふうん」
ぼくの固くなった幹は、おしりがわへひっぱられてさらに強度を増していた。
「むいてあげて」
女の子が右手の親指と人差し指をつかってぼくの幹の先の皮をゆっくりとむいていった。
むかれたぼくの熟れた実は、先の小さな割れ目から透明な樹液をじゅるじゅるとあふれ
させていた。
女の子はその樹液を右手の人差し指にとって、ぼくの熟れた実のまわりにぬりつけた。
ぼくのピンクの実はすこし赤みをおびてきた。幹の根元のさらに奥へと刺激がとどき、身
体の奥から何かが噴出しそうな、そんな衝動にみまわれた。ぼくはこの衝動に耐えていた。
女部長がぼくのおしりの右側にまわり、両手でおしりの両方の肉をつかみ、大きく左右に
広げた。ぼくの菊の門とその下のしわの袋、そして皮がめくられて姿を現した果実。丸見えとなった。
女の子がしゃがんで顔をちかづけて、ぼくの自分では見ることのできない裏側の部分を
じっくりとながめていた。
「こんなふうなんだ」
女の子の鼻から息が「ふう」と聞こえてきた。
女部長がぼくの幹を両手でつかみ少ししごき始めた。
そしてさらに固くなったぼくの幹を左手でつかんだまま、右手の親指と人差し指で、ぼく
の果実の先端の小さな割れめを開いた。
「う」ぼくは声を出した。
「それをとって」と女部長。
女の子が流し台の上からもってきたのは、ガラスのコップだった。
女部長はぼくの果実の先端を広げたまま、ガラスのコップを近づけた。
「して」
女部長はぼくに言った。
ぼくは果実の先端からすこし樹液をしたたらせた。
「もっと」と女部長。
ぼくは、ぼくは出したくなった。
そして果実の先から、黄色い液体がじょろじょろとコップにこぼれ落ちた。
ぼくは自分でも思いがけないものを出してしまった。きっとビールを飲みすぎたにちが
いない。白いものを出すよりはずかしい。
「ごめんなさい」
「いいのよ」
「ここからおしっこ出るんだ。間近で見たの初めて」と女の子。頬を紅潮させている。
「でも、黄色でなくて白いのをこれから見せてね」
この女部長とは今回で3回目。毎回設定を変えてくる。
それにしてもぼくは酒に弱い。
長い夜はまだ続く。 〈了〉