夢で会える兄-2
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冬の夜。
兄さんがお星さまのところに行ったのも、こんな夜だったなぁ……と思いながら目を閉じていると、夢の中で兄さんに会った。
兄さんはいつもと違って、体育マットの上に真っ裸で寝ていた。そしてチンポをつまんで、
「計樹、いつものように舐めてよ。」と言った。
「うん!」僕は兄さんのチンポに喰らいついた。
だって、夢の中の兄さんが話しかけてくれたの初めてだったから。僕は両手で兄さんのチンポを撫でながら、いつもよりゆっくりと舌を這わせた。
すると、僕のチンポにネットリとしたものがうごめきはじめた。
(気持ちいい…… 初めてだ…… 自分以外にチンポを触れられるのって。)
と、いつもならこのあたりで固くなった兄さんのチンポを見ようと口を離すところだった。ところがその時僕は、
(ああっ…… 兄さん…… 兄さん…… ダメだっ!)
兄さんのチンポを口にしながら、僕のチンポは熱い液を放つ感触に包まれていったんだ。
○
僕は目が覚めた。
僕の口には、まだ兄さんのチンポのかたちが残っていた。
だけど、僕のチンポは熱く粘るものに包まれる実感がある。
そっと、かけ布団をめくりあげると妹の計菜が僕のチンポを舌でさぐっているのが見えた。計菜は僕にチラッと視線を向けて笑顔を見せた。
「計菜……」僕は手を伸ばして計菜の頭をなでた。「そんな事してたら僕、計菜の口の中にオシッコ漏らしてしまうゾ。」
「知ってるよ。オシッコって、セイエキって白いのでしょ。」計菜は言った。
「計菜…… なんで僕のチンポ舐めてるの?」
「うん…… 夏休みの頃から、大兄ちゃんが時々夢の中に出てきて、私にチンポ舐めさせるの。だけど……」
計菜はチンポをつまみながら、僕に上目づかいで言った。
「ホンモノが舐めたくなったの。」
僕は身体を起こした。
「計菜、お前ワルい子だな……」僕は計菜を、ベッドにおさえこむとパジャマのズボンを下着ごとはぎ取った。
「やぁだ……」と笑顔で言う計菜。計菜の下半身は、あの写真のころとあまり変わってなかった。
僕は計菜の脚を軽く広げて、あらわになったワレメに唇を寄せた。
「ウフッ…… くすぐったいよぉ…… やめてよぉ……」
と言いながらも、計菜は僕の舐める動きに合わせてワレメの奥をピクつかせている。次第に僕の唾液より、計菜のワレメからにじむ液の方が多く僕の舌にあふれ出てくるようになった。
「ありがと……」計菜が言った。
「何が?」と僕が聞くと、計菜は手をのばしてワレメの近くに触れた。
「だって、大兄ちゃん、私のは舐めてくれないんだもん。」
言われて初めて気づいた。僕だって兄さんに舐めてもらった事はない。
「計菜」僕は計菜の太ももをつついた。「それは仕方ないでしょ。兄さんはお星さまの世界の人だから。」
「あ……」計菜は両手を組み合わせた。「そうよね。ゴメンねー、大兄ちゃん。」
僕は、またゆっくり計菜のワレメに舌を這わせた。
(本当は兄さんだって、僕たちにしたいことあるんだよな。でも出来ないから、僕と計菜が互いに出来るようにしてくれたのかも知れない)と思いながら……
冬の夜は、まだまだ長かった。
【おしまい】