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真奈美の性春
【学園物 官能小説】

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鈴木家での出来事 2-6

昼前になって9人は挨拶代わりのセックスを終え、
汗ばんだ身体を思い思いの場所で休めていた。
未来は征爾の身体にもたれかかって目を閉じている。
さっきまでの、凶器の様なセックスを思い返しているのだろう。
その顔は満足そうでもあり、穏やかな顔をしていた。

鈴木家も田辺家も、セックスに関する嗜好は似ているようで、
互いの汗も交わるような空間が好きだった。
そのために冬場は暖房の設定温度も高めで、
少し汗ばむほどの部屋で身体を交えるのだ。
夏場でもあまりクーラーを効かすことなく、
むしろ互いの汗がしたたり落ちるような環境で、
互いの汗にまみれながらセックスするのが当たり前になっていたのだ。



(初めてっていうことがこんなにも刺激になるんだわ。
 初めてっていうだけで、こんなにも興奮するんだわ。)
男一人に対して女3人で絡む4Pは、今までに何度も経験のある紗理奈は、
将来のたくましさとタフさに感心しつつ、改めてセックスの素晴らしさを実感しつつ、
将来という、新たなセックスパートナーの出現に喜びを隠せなかった。

潤一と一緒になるということが決まっているくせに、
紗理奈は心の中で、こうした新鮮さを味わうためには、
結婚という形に縛られるのではなく、
常に新たな出会いを求めていくことが大切なのだということを実感していた。

(潤一に、真っ先に伝えなければならないことだわ。
 わたしたち自身がマンネリにならないためにも……。
 そして1日も早く、将来さんを紹介しなければ……。
 まずは、潤一と将来さんの2人に抱かれてみたい。
 潤一、どんな反応をするかしら……。)


「さてと。挨拶も終わったことだ。
 ここから先は誰彼構わず、気分の向くまま、ペニスの向くまま、でいこうか。」
田辺がビデオカメラを棚の上に置き、皆に呼びかけた。
「あら。お父様もいよいよ本格的に参加、っていうことね?」
未来が田辺のペニスをじっと見つめながら言った。
「ああ。こんな状態のままの撮影もいいが、見ているだけじゃ本当の楽しみはない。
 積極的に参加しないとな。」
「で?どなたを指名なさるのかしら。」
明日香が興味深そうに尋ねた。

「指名か……。普通じゃあ面白味がないなあ。
 何か変わった志向で楽しみたいが……。」
「そうね。どうせなら相手を選ぶのも、スリリングな方がいいわ。」
「だったらくじ引きでもする?それとも、ジャンケン?」
「なんか子どもっぽくない?それって……。」

「じゃあ、思い切って、地下室で、照明無し。
 真っ暗闇の中で、言葉もなし。
 そうだ。ストロボライトを一瞬だけ光らせて……。」
征爾が思いつきを口にすると、その後を将来が受けた。
「浮かび上がった姿を頼りに近づいていく、ですか?」
「ああ。ブラックライトっていう手もあるが、
 目がチカチカして落ち着かないっていう人もいるからな。」
「ストロボで一瞬だけ浮かび上がる裸の男女……。」
「暗闇の中で互いの身体を弄り合う……。」

それぞれがその様子を頭の中で思い浮かべ、その刺激的な光景に興奮し始めた。


「いいねえ。
 簡単なルールを決めておこう。
 暗闇の中。誰かはわからないが、身体に触れたらその相手と開始だ。」
「でも、出会った相手がライトに浮かび上がった時に見た人だとは限りませんよ。
 暗闇の中でお互いがパートナーを求めて動き回るわけですから。」
「いや、その方が面白い。予想を超えるものが生まれる可能性がある。」
「ちょっと待ってください。その相手が、同性だった場合はどうするんですか?」
「闇の中の出来事だ。誰が見ているわけでもない。そのまま進めることにしよう。」
田辺は冗談交じりに話しを進めた。

「じゃあ、ボクがお父様と、っていうこともありっていうこと?」
「ああ。それもありだ。将来のペニスをオレが咥えてやる。」
「もしもそんなことが行われるとしたら、わたし、暗闇に感謝いたしますわ。」
「ええ。わたしも。自分の近くで、なんて考えたらぞっとするわ。」
「じゃあ、女同士はどうなんだ?」
「あら。わたしは全然平気よ。香澄さんとだって、何度も抱き合ったし。」
「ええ。わたしたち姉妹も、大丈夫です。」
「未来ちゃんは?」
「わたしも、母とも平気は平気です。
 麗子おばさまや紗理奈さん、美奈子さんとも、ぜひ。」
「じゃあ、毛嫌いされるのは男同士だけっていうことか。」
「征爾おじ様はそのあたり、どうなんですか?」
「さすがに経験はないが……。想像したこともないなあ。」

「え〜?なんで女同士は有りで、男同士は無しなんですか?」
「なんでってこともないさ。たまたまそういうメンバーがそろったというだけだ。
 男同士を好む人たちだって大勢いる。」
「ただ、ボクもお父様も、たまたまNGっていうことですよね。」
「ああ。田辺もそうだろ?」
「いや、オレはお前と、って考えたら、やっぱりNGだな。」
「じゃあ、男同士、出会ってしまった場合は、休憩でもしてますか。」
「ああ。そう願いたいもんだ。」

「ストロボの間隔は?」
「そうだなあ。15分間隔……。」
「短すぎませんか?」
「いかせることが目的じゃないからな。」


2時間後、征爾たちは地下室にいた。
なぜパーティー開始までそんなに時間がかかったのか。
実は【暗闇乱交パーティー】を始めるにあたって、
紗理奈が一つのことを気にしたのだ。

それは男女の人数だった。
今、この場には男性が征爾、敏明、田辺、そして将来の4人。
そして女性が、麗子、紗理奈、美奈子、明日香、そして未来の5人。
それぞれがうまく異性と出会ったとしても、必ず女性が一人あぶれる。
場合によっては、一人で暗闇の中で暗闇の中で何もせずに過ごすことになるのだ。


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