砕かれた拳-16
『クククッ…聞いたか今の声。ケダモノどころか猛獣みてえだったぜ?』
『しかもアナルでだもんなあ?とんでもねえド変態だったんじゃね?』
『さあ、次は俺がケダモノみたいなイキ声をコイツにあげさせるぜ。クソ穴にブチ込んでなあ〜』
泡立ったかずさの蜜を纏う男根が、マリッジリングを飲み込んでいる肛門に突き刺さった。
その男根の持ち主である吉田は強烈な締めつけに目尻を震わせ、そして歓喜の声を唇から吐き出す。
不慣れな肛姦に眼下のかずさは苦しげに悶え、そして征服欲を存分に満たす泣き言を並べてきた。
「ゲホッ!ぅあッ…お、お願いやめてッ!んい"ッ…やめてください!や、やめてくださいぃぃぃッ!!」
汗だくな乳房は激しい突き上げにゆらゆらと揺れ動き、乳輪まで膨らませた乳首はギンギンに勃起したまま。
待ちぼうけを喰らわされている蜜壺ははしたなく蜜を垂れ流し、「コッチにも早く」と泣いてせがんでいる。
『「やめてください」だあ?まだアナル調教は終わってねえんだよ。オマンコに欲しくても我慢して……あひッ?ヒヒッ…い、イクッッ!』
「ぅ"あ"〜〜〜〜〜ッ!!!」
やはり奥村かずさという女は最高の《食材》だ。
叫びながら肛門は締まり続け、尿道に残存している精液を根こそぎ扱き取ってくれる。
必死に哀願を口にしながらも、その女体は貪欲なまでに《雄》を求めている。
凛とした美貌も加虐の欲望を満たすには充分に過ぎ、何より鍛え上げられた素晴らしい肉体が生み出す快感は予想の遥か上にあるものだった。
田中が、そして伊藤がかずさを凌辱していく……括約筋はどこまでもしなやかで、衰えもなく姦獣共を絶頂へと誘う……そして再び鈴木が姦し、それは吉田へと連携の輪を繋げていく……。
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『あ〜、こりゃヤベえな。ザーメンが空っぽになっちまうぜ』
『俺なんかチンポが痛くなっちまったよ』
目を見開いたままのかずさを姦獣共が囲んでいた。
身体のあちこちを痙攣させて呆然としているかずさは正に《果てた》と言ってよく、しかし、それが快楽の果ての姿かと言えば、やはり違うのであろう。
『おい、オマエらも姦ってみるか?』
鈴木に招かれた佐藤と高橋は、小躍りしながらかずさに喰いついた。
無論、挿入するのは肛門である。
『ああッ…こ、こんなに気持ちいいなんて…ッ…はふぅッ!?』
『おいおい、クソブタのオマンコで鍛えたんじゃねえのかよぉ?』
『三擦り半でイッちゃあ女に笑われるぜぇ?』
『ぼ、ボクならそんなコトには……ちょっ!?だ、駄目だよこんなッ…んくうぅッッ!』
『ヒヒッ?まだまだ鍛錬が足りないよ、お二人さん』
弱い痴漢師≠一蹴したかずさは、蹂躙された哀れな穴をカメラに収められている。
もうこの監禁からは逃れられない。
いや、この部屋から出たその先にこそ、本当の地獄が待っている。
『クッソォ、悔しいなあ。よぉし、由芽ちゃんのウンコの穴で鍛え直そう!浣腸器を貸してくれない?』
『そうこなくっちゃな。何ならカメラ回してやってもいいぜ』
『っと、その前にかずさの口にギャグを咬ますか。パニクッて舌でも噛まれたらヤバいからなあ』
快感を伴う犯罪行為は実に厄介なものだ。
奴らが其れを《楽しい》と感じ続けるうちは、それは止まらないからだ。
ましてや個人ではなく集団である。
一人の興奮は他人にも感染し、それは渦となって膨れ上がり続けるのだから……。