「ラブホテル編」-1
身支度を終えた我々四人はコテージを出た。朝の九時だった。とても長く感じられた一夜がようやく終わったのだ。
しかし、私たち夫婦の悪夢はまだ終わらない。ついたてをどこかに片付けた隆が戻ってくると、我々四人は私の車へと乗り込んだ。
車はさほど大きくない。ごく普通の乗用車である。私は運転席に乗り込み、バッグを抱えた隆が助手席に、そして源太と妻が後ろのシートに乗り込んだ。
源太が私の真後ろだった。私の横にいる隆の指示に従って、車を発車させた。
私はこの粗暴な男たちに妻を抱かせるためにホテルへ運転するという異様な状況に異様な興奮を覚えていた。
私は運転しながらも、後ろにいる妻の様子が気になって仕方なかった。
すると、源太が離れて座っていた妻を引き寄せた。源太と妻が後ろの座席の中央付近に密着して座っている。
私は運転しながらもバックミラーで後ろの様子を見ると、源太が妻の耳元に何かを囁いている様子がハッキリと見えた。
その直後、ジーッという音が聞こえた。ズボンのチャックを開けたような音だった。
私は気になって再びバックミラーを見た。すると、そのとき妻と目が合ってしまった。妻は何かを訴えるかのような目をしていた。
妻が着ているTシャツの上から源太が胸を荒々しく揉みしだいているのが見えた。ブラジャーは着けてこなかったようだ。
Tシャツをパンパンに張った豊乳に男の指がめり込んでいる。また、妻の片手が源太の股間のほうへ添えられているようにも見えた。
(たぶん・・、しごいているんだろうな・・。友紀・・、すまない・・)
妻に申し訳ないという気持ちが半分。そしてそれ以上の行為を期待している気持ちが半分だった。
こうなると、なかなか運転に集中できない。スピードはなるべく緩め、安全に気をつけながらゆっくりと道を進んでいった。
すると、後ろからクチュクチュと音が聞こえてきた。バックミラーを見ると、妻と源太が濃厚なキスをしていた。
源太はキスをしながらも妻の胸を揉み続けている。Tシャツの中に手を入れ、直接妻の豊乳を揉みしだいている。
源太と濃厚なキスをしながらも目を開けて私のほうを見ていた妻はやがて目を閉じ、源太の愛撫に身を任せていった。
おそらく妻も男の巨根をしごき続きているだろう。昨夜一晩かけてセックスを続けたせいか、妻の感度が普段よりずっと上がっているように感じられる。
源太の手が胸からスカートの中に移ると、妻の身体がビクビクと震え出した。「もっと舌を絡めてこい」という源太の低い声が聞こえてくる。
(昨日の晩はついたてのせいで見えなかったが、今は友紀の顔がハッキリ見えるぞ・・)
昨晩とは違い、夫である私に直接見られているという感覚が妻の羞恥心を高めているに違いない。
源太が口内に溜め込んでいた大量の唾液を妻の口へ流し込んだ。妻は一瞬ためらったあと、夫の目の前でゴクゴクとそれを飲み下していった。
すると突然、バックミラーから妻の姿が消えた。源太が嫌がる妻の頭を押さえ込むのが見えた。
消えたのは妻の上半身のみで、後部座席の真ん中の位置に座ったままである。妻の上半身は源太のほうに倒れ込んでおり、何をしているかは容易に想像できた。
妻は男の勃起した巨根を口に咥えているのだろう。後ろから源太の気持ちよさそうな声が聞こえてくる。
旦那に運転をさせた状態で、その真後ろでその妻に口奉仕させている快感に浸っているのだろう。
車は山道を抜け、少し大きな道路へと出た。
その頃、後部座席で何やらバタバタと妻が抵抗しているような様子が伝わってきた。ふとバックミラーを見ると、源太が妻をシートに押し倒し、その上に覆い被さっていた。
私には昨夜の感覚が急に蘇ってきた。汗が噴き出し、心臓の鼓動が早くなる。
妻はスカートを履いていたが、それをまくり上げて源太の下半身が妻の両足のあいだに入り込んだ。
(ま、まさか・・。ここで妻を・・)
そして信号待ちで車が止まった瞬間。妻と源太が何をしているかハッキリと伝わってきた。
私と助手席にいる隆は何もしていないのに、ギシギシと車がかすかに揺れる。バックミラーを見ると、妻と正常位で密着した源太の腰が小刻みに前後している。
スカートから露わになった妻の白くムッチリした足が見えた。その足首のあたりにはさっきまで履いていたはずの妻の下着が絡んでいた。
妻の肉感的な足が男の腰に回されていないのが救いだった。しかし興奮のあまり、ハンドルを握る手が思わずブルブルと震えてしまう。
妻の声は一切聞こえてこない。おそらく自分の手で口を塞いでいるか、それとも源太とキスをしているかは分からない。
それから隆の道案内に従って十分ほど移動した。ようやくそれらしいホテルが見えてきた。
郊外にあるラブホテルで、いかにもいかがわしい建物だ。私たち夫婦であれば絶対に利用しないような所である。ラブホテルの周囲は木々で囲まれている。