元彼2-2
「…好き…」
「………」
「ごめん…なんか、言わずには居られなくて。…すごく切ないの。二人で居るのに、まだ片想いしてるみたいなの…あっ…」
繋いでいた手を引っ張られて、拓哉の胸に体が収まった。そのまま両手でぎゅっと抱き締められる。
「タク…?」
「ごめんな…ずっと一人にして…」
「ううん…。でも正直ね…今でも不安なの。また、私の事好きじゃなくなるんじゃないかなって…。だからあんまり幸せ過ぎるとね…逃げ出したくなるの」
拓哉はさらに私を抱く腕に力を入れた。
「…約束する…今度は絶対に離さない…」
「…でも、私そんな簡単には…信じてあげれないよ?」
「いいよ。それでも俺は、お前をを離したりはしない…」
「拓哉…」
私達は、海辺で唇を重ねた。冷たい潮が何度も足元をさらうのに、私達は何事も無いかの様に唇を重ね合わせた。
気が付けば、私達は海岸添いのラブホテルへ…。
まるで今までの心の溝を埋めるかのように、互いを求め合っていた。
「んっ…んぅっあっ…」
「はぁ…アキ…」
ベッドの上で、私達は下着だけの姿になった。そして何度も何度もキスをした。酸素を補給し合うように、執拗に舌を絡めた。拓哉の大きな手で体中を撫で回されて、力が抜けてくる…。
「あっ…拓哉ぁ…」
「…触ってるだけなのに…感じるの?」
「…っ…」
そんな真顔で、そんな事きかないで…。
私は恥ずかしくて、顔を横にそむけた。すると拓哉の唇が耳に当てられて…。
「言って…?感じるんだろ?」
「はぅ…耳は…ダメェ…」
「ほら…ここもうこんなだよ?」
「あっ…!はぁっ…いゃぁ…」
拓哉が下着の上から私の陰部に触れてきた。指を割れ目にそって滑らせ、それを上下に繰り返す。手で全身を撫で回されて、体中がどんどん敏感になっていくのが判る。
「あはぁ…あん…はぁっダメなの…そこダメなのぉ」
「こんなに濡れて…」
「っ…言わないで…」
拓哉はショーツをを剥ぎ取り、私の両脚を開いて、その間に顔を埋める。
「あっあぅぅ!はぁん!あぁぁ…タ…クヤっ…」
ぐちゅ、くちゃ、ぴちゃ、ちゅる、ぢゅるぅ…。
「あぁぁん!あっ…いゃぁ、あぁぅっ!あはぁ、はぁん!」
「っはぁ…、気持ちいい?」
「ん…」
私はまた黙り込む。
「言って…聞きたい…」
拓哉は捨てられた子犬みたいに、切なげな眼で見つめてくる…。そんな顔されたら…
「き…気持ちいいょ…」
恥ずかしい…。私は消えるような声で、拓哉に答えた。
「はぁ…可愛いよ…」
拓哉は虚ろな目でそう言うと、唇に濃厚なキスをしながら私のブラを取り外し、胸を食べ始めた。
私は拓哉の獣みたいな危うい眼に、全身が熱くなった。
「あっ…あっ!拓哉ぁ…」
「ん…ぅん…っぱはぁ…乳首が硬くなってる」
拓哉は一回口を離して、私の顔を覗き込む。
私の反応を見逃すまいとして。上気した表情で見つめてくる…。
でも決して手を休める事なく、顔を覗き込んでる間も、私の乳首を人差し指で弾く。
「やっ…やぁ…」
「…はぁ…コリコリしてる…」
「んもぅ…言わない…でぇ…」
親指と人差し指でクニクニと摘みあげられて、声が止まらなくなる…。
「あっあっ…あぁん!」
「…好きだよ…ずっと、ずっと傍に居るから」
「あん…んぅっ…はぁ、拓哉っ…」
涙が出た…。
もう二度とこんなふうに、傍に居られないって思ってたから…。