祥子の変化-1
自宅に戻り、祥子は由紀にラインを送った。
『今日、野田さんと会ってきました。』
しばらくして、由紀から、
『どうだった?』
と、返事が来る。
今日の流れを、掻い摘んで由紀に伝える。
そして、
『なんか、少し女を取り戻したような気がします。』
と、伝える。
『更科さんのアドバイス通り、きちんとした下着を着けて行って正解でした。』
とも、続ける。
『野田さん、女性の下着姿が好きなのよね。』
と、由紀が言う。
『そうみたいですね。ホテルで帰り支度をしていた時、下着を着けていたら、急に襲われて・・』
『まぁ、凄いお盛んね』
そんな会話をして、それから野田にもラインを送った。
『今日はありがとうございました。とても楽しかったです。』
すると、野田からは、
『祥子は、スタイル抜群だよね。ちょっとハマっちゃうかも。』
と返信が来る。
年下の男性が、自分の身体に溺れる。
なんか、誇らしい気分になる。
その日の夜、祥子は布団に入って、野田とのセックスを思い出し、オナニーに耽った。
もうセックスをすることはないのかな、と思っていたところ、思いがけず、野田と会うことになった。
野田に抱きしめられ、キスをした時、心臓が飛び出るかと思うほど、ドキドキした。
まるで処女の頃のように、ドキドキした。
そして乳首を舌で転がされ、忘れていた快感がよみがえってきた。
乳首を刺激され、祥子のスイッチは入ってしまった。
生まれて初めてクンニをされた。
もう言い表せないほどの快感に包まれた。
<もう、どうにでもして!>
そう言いたくなるほど、感じまくり、舌と指で、イカされてしまった。
セックスでイクなんて、一生ないと思っていた。
それが、前戯の段階でイカされてしまい、もう訳が分からなくなった。
野田のチンポが入ってきた時は、もうそれだけで昇天しそうになっていた。
無我夢中で、野田にしがみつき、イキまくった。
もう、野田とのセックスに完全にはまってしまったと思う。
その頃、野田も自宅で、祥子の身体を思い出していた。
とても50歳過ぎとは思えない、引き締まった身体をしていた。
胸も、あまり垂れておらず、全体的に無駄な肉がついていない。
非常に抱き心地の良い女体だと思った。
祥子の身体を、もっと抱きたい、弄びたい、そう思うようになった。
野田は、通販で、SMに使うような簡素な拘束具を購入した。