美琴6-2
美琴の顔がほんの少し
明るくなったような気がした。
少し気持ちを変えるためにも
お風呂に浸かる。
最近は即プレイで
お風呂に浸かる事もなかったが
いつもように
彼女は俺に背中を寄せ
俺は彼女のお腹に腕を回し
その腕に彼女が手を添えると
話し出す。
「そうそう!あにーさん!
美味しいレバーがある
お店見つけたの!
今度、一緒に行かない?」
「へえ〜!?良いね♪
レバーが好きって言ってたもんね♪
行こうか♪」
(あれ?店外は絶対しない主義って
言ってたよな……)
「今度の休みの日にラインするね♡」
「オッケー♪楽しみ♡」
少しのぼせそうになったので
風呂から上がり
ベッドに座り会話を楽しむ。
「前回もね、しつこく
ライン聞いてきたり
デートに誘ったりする
お客さんがいたからね
あにーさんの話をしてやったの♪」
「へえー!?何て?」
「毎回一番にロングで
予約してくれて
エッチも一回しか
したがらなくて
絶対、店外とか誘ったりしないし
いっつも私の事を気にかけてくれる
凄く良いお客さんも
いるのよ?って」
俺は笑ってしまう。
その客は毎回60分で
2〜3回やりたがるそうだ。
その上にラインを聞いたり
店外デートをしたがる。
積極安く
都合の良い女が欲しいのだ。
(男性の皆さん特に店外に誘う人
安くヤレると思ったら大間違い!
食事代、飲み代、デート費用
ホテル代、プレイ代など
トータルお店での支払いの
5倍は覚悟して
誘うなら誘って下さいね♪
その日稼ぐ予定だった金額も
考慮しなければなりません。
お店が許可しているなら
枠買いして店外デートを
楽しんで下さい。
それが出来ない人は
お店のルールに従って
遊ぶのが一番安いですよ!)
彼女が飼っている犬の話しも
してくれる。
時々ラインに動画で登場していた
彼女(ワンちゃん)の表情は
まるで人間ように見えた。
「あの動画ってさ〜まるで
『ねぇ?行って良い?
先に行って良い?』
って顔をしてたよね?」
「そーなの!!あの動画は
お婆ちゃんの家に行った時に
お家が見えたから
先に行きたがったの!」
「やっぱり?
そんな表情してたよ♪
何だか楽しくって
早く行きたい!って感じがしたんだ」
弾む会話は尽きない。
ふと気がつく。
「あ!?時間は?」
「え!?15分過ぎてる!」
慌ててそのままパンツを履く。
「またコール鳴らなかったね?」
「後のお客さんも無いから
ボーイさんも
気を使ってくれたのかもw」
靴を履いて
お別れのキスをする。
「じゃあ次は四日後に
予約入れるね♪」
「うん♪ありがとう♡
今日も楽しかった♪」