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真奈美の性春
【学園物 官能小説】

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鈴木家での出来事 1-5

「そうよ、お姉様。お姉様は婚約も近いんですから、
 潤一さんのことを第一に考えて。
 今日はわたくしがメインでよくなくって?」
美奈子は、紗理奈には婚約者がいるのだということを、
将来にも、そして姉自身にもアピールするかのように言った。
「それもそうね。
 じゃあ、紗理奈はわたしと、例のもので楽しむって言うのもありかしら。」
麗子も、今日のところは美奈子を優先しようと考えたのか、
さりげなく紗理奈を誘った。
しかし、反対にその言葉が将来の興味を引いたようだった。
「例のもの?何ですか、それ。」

「将来さんも見たことはあるでしょ?レズ用のペニスバンド。
 うちの人のをかたどって作ったものなの。
 かなりの優れもの。女同士でしているとは思えなくなるほど、興奮しちゃうの。
 あ、でも、将来さんはレズなんかに興味ないわよね。」
「あ、いや、そんなことはないです。うちのお母様と未来は、
 あまりそう言った関係を持たないようなので、ボクは結構興味ありますね。」
「でも、将来さんは美奈子に興味がおありでしょ?せっかくのチャンスよ。
 美奈子もなかなかマニアックなセックスを好むわ。
 嵌る人には嵌るみたい。」
「いあy〜。正直、ボクも貪欲な方なので。
 味わえるものはすべて味わいたいタイプなんですよ。」
「じゃあ、美奈子に飽きたらお母様とわたしのレズプレイに加わってくださいな。」
紗理奈も美奈子への対抗意識は捨てていないようだった。

「じゃあ、なんとなくスタートのラインナップは決まったみたいだな。」
「ええ。その後はお互いの様子を見ながら楽しみましょ。」


「ところで征爾。さっき、美奈子ちゃんも言ってたが、
 やはり紗理奈さんは潤一君で決まりと言うわけだな。」
「ああ。来週末にはうちうちで、婚約パーティーを開く予定だ。
 あちらの家族との顔合わせも兼ねてな。」

「あっちの方はどうなんだ?」
「潤一君の話だと、ご両親とも教師だそうでね。」
「両親ともか?だとすると、なかなか理解はできないだろうな。」
「ああ。やはり常識や世間体と言うものは職業柄気になさるようだ。
 ただ、頭が固いということでもないらしい。
 真奈美ちゃんの話をした時にはかなり肯定的だったということだ。」

「真奈美ちゃん?ああ、香澄さんの娘か。」
「ああ。子どもの個性を伸ばすという話題になった時には、
 かなりワイドに個性と言うものを捉えていたということだ。」
「まあ、案ずるより産むがやすしとも言うからな。
 実際に目の前で見るのが一番かもしれんぞ。」
「そう簡単に言うな。
 それで破談にでもなったら、一生紗理奈に頭が上がらない。」

「まあ、その一点だけ除けば、紗理奈さんくらいの聡明で美人な女の子だ。
 売り手市場に間違いはないだろう。」
「その一点が除けないから、相手も限られてくるっていうわけさ。」
「じゃあ、止めておくか……。」
「何を?」
「いや、うちの将来が紗理奈さんを抱くのはまずいんじゃないかと思ってな。」
「何をいまさらそんなことを。
 みんな、もうすっかりその気になっているだろう。」

美奈子だけではなく田辺まで紗理奈を潤一の所有物のように扱うので、
紗理奈は改めて宣言した。
「そうですわ、田辺のおじ様。潤一も公認しています。
 こうした関係を深めていくことは。
 いずれ、田辺のおじ様も、潤一のご家族とご一緒できるよう、
 わたしも努力しますわ。」

田辺は潤一の家族とも関係が持てる可能性があることを聞き、ようやく口をつぐんだ。

「場所はこのリビングでいいか?
 それとも地下室を使いたければそっちでも構わないが。」

征爾の提案に田辺が素早く反応した。
「どうも、地下室には嫌な思い出があってな。」
「いやな思い出?」
「ああ。この前の印象が強過ぎるんだ。」
「ああ、あのフェイクレイプの夜か。」
「あの時は紗理奈さんに逃げられたからな。オレの中では負の遺産だ。」
「あら、でも、今日はフェイクもレイプも無しですよ。」

紗理奈はさりげなく田辺への仕返しをした。
「紗理奈さん。将来が楽しませて差し上げられなかった時は、
 地下室に連れて行ってお仕置きでもしてやってください。」

「あら。田辺のおじ様。
 それって意外といいアイデアかもしれないわ。
 ねえ、美奈子。」

「ええ。では、将来さんが物足りないと感じた時は、
 おじ様を3人がかりで折檻して差し上げますわ。
 ね?お母様。」
「そうね。言ってみれば、あの夜のお返しね。」

「なんだか風向きがやばくなってきたぜ。
 おい、征爾。いずれにしても、最初はこのリビングで楽しむことにしよう。
 その後はそれぞれ自由だ。相手も場所も。」
「目的も手段も、ね。」
「じゃあ、田辺のおじ様を地下室の和室にご案内しようかしら。
 折檻するには最高の場所ですもの。」


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