システム導入-7
Vividエルミタージュ
入り口に到着する秘書の河合。
プラズマシャワーを浴び
ゲートをくぐると
女将と柔らかい雰囲気の
ボーイに迎えられる。
玄関口には
猫が毛繕いをしていた。
河合:
「こ、これはリアルの猫ですか!?」
女将:
「はい、そうですよ♪」
河合:
「本物の猫を見るのは
初めてです!」
女将:
「昔より
招き猫と言う物がありまして
お客様を招いて貰えるように
世話をしていたら
いつの間にか
居ついちゃったんですのよ♪」
河合:
「へえ〜人に怯えないんですね?」
女将:
「ええ、うちの守り神でも
あるのですよ♪」
河合:
「女将、申し訳ないのですが
所長より二人のキャストを
お願いしていたのですが
最大何人まで大丈夫ですか?
時間も無いもので……」
女将:
「まぁ!河合様は
お体が丈夫のようですわね♪
少々お待ちくださいませ…」
ボーイ:
「よろしければ、こちらへどうぞ」
第一秘書の河合はボーイに案内され
待合室に通される。
スペシャルドリンクを飲みながら
待っていると
女将が入ってくる。
女将:
「失礼致します
河合様………
現在の出勤登録の者が
六人ございますが
二人はログイン中ですので
四人でしたら
ご案内出来ますが……」
河合:
「それでは
その四人を同時にお願い致します」
女将:
「まぁ!?本当にですか?
お強いのですね?」
河合:
「ははは、そうなんですよ!
いつも大変でして(笑)」
河合はカプセルに入り
90分でホテルの一室に
ログインする。
四人の博多美人も
ログインしていた。
風俗嬢A:
「河合様、ご指名頂きまして
ありがとうございます」
風俗嬢B:
「四人同時にって凄いですね?
私、こんなこと初めて♪」
河合:
「ははは、いつもそうなんですよ
皆さんベッドに座ってください…」
四人は河合に言われる通りに
ベッドに座ると
秘書の河合は話し出す。
河合:
「実は皆さんをお呼びしたのは
お願いがあっての事なんです」
風俗嬢A:
「え!?どう言う事ですか?」
河合:
「私は、今ニュースなどで
騒がれている
マッチングダイブの
会社の者なんです」
風俗嬢:
「ええ!?」
河合:
「これからの時代
ヴァーチャル風俗店は
マッチングダイブの普及により
衰退する可能性があるのです」
風俗嬢A:
「そんな!?私たち困ります!
噂が出てから
私たちは不安な毎日を
過ごしているんです!」
河合:
「ご不安な事だったでしょう
しかし、私どもは
風俗店の撲滅を
企んでいる訳ではないのです。
逆に風俗店をより強固にして
盛り上げて行こうと
考えています」
風俗嬢:
「どう言う事ですか?」
河合:
「確かにマッチングダイブは
風俗と同じカプセルスキャンで
セックスをします
しかも、保険が適用されるので
風俗よりはるかに安く
ヴァーチャルセックスが出来ます
しかし、それは最終段階の
出産を望むカップルが対象です」
風俗嬢:
「そんなことは分かってます!」
河合:
「はい
現代のマッチングアプリは
カップルが成立しても
リモートセックスまでしか出来ない
そこで我々は
マッチングダイブシステムを
進めると同時に
風俗店をバックアップし
カプセルスキャンでのセックスの
素晴らしさを広めるため
皆さんにご協力頂きたいと
考えてます」
風俗嬢:
「どう言う事ですか?」
河合:
「我々は風俗店に
多くのお客さんを送り込み
カップルを成立させます。
カプセルスキャンでのセックスの
良さを多くの人に体験してもらえば
マッチングダイブでの出産を望む
カップルが増えるであろうと
試算しているのです」
風俗嬢:
「別に私たちは子供が欲しい
訳ではないです!」
河合:
「もちろん!
皆さんが
出産しなければならない事は無いです
そこはご自由に。
カプセルスキャンセックスを体験し
通常のマッチングアプリで
カップルを成立させれば良いのです」
風俗嬢:
「なるほど…」
河合:
「妊娠すれば
マッチングダイブシステムは
使えなくなります。
そうすれば
男性客は風俗店に戻ってくる。
それは繰り返されます。
リモートセックスより
カプセルスキャンセックスの方が
気持ちいいのは
分かっているからです」
風俗嬢:
「じゃあ!
私たちは仕事が無くなる事は
ないんですね?」
河合:
「そうです!
仕事が減るどころか
より増えます!
そこで皆さんにお願いと言うのは…
皆さんでマッチングダイブを
支持してもらい
この話を
他の風俗嬢たちにも
広めて頂きたいのです」
風俗嬢:
「そう言う事なら良いですよ!
任せて下さい!」
河合:
「良かった……
これで皆さんを指名させて頂いた
甲斐がありました!」