テキスト・ブック-4
イッタイドコマデガオコル?
解き放て!!
頭が痛い。ファンタジーが現実で起こっている。
「サヤは隠れてろ!」
僕は走り出していた。バスに飛び乗り運転手の空いたバスに飛び乗る。
目指すのは大図書館。自然にそう思えた。
コロセウムが見える。大勢の人間が中からでてくる。
あれは、剣奴だ。
「くそっなんなんだいったい」
夢だ。そう思いたかった。ありえるわけがない。タイムスリップ?じゃああの怪物はなんだ?
ドウスレバイキノビレル?
答えはなかった。
バスの速度が落ちる。ガソリンは満タン。故障はない。機械が使えなくなるのか?
いったいなんなんだ。誰か教えてくれ。
図書館に到着した。目指すは禁書の間、そうだろう?
拓哉は走った、立ち入り禁止の表示をすぎる。
解き放て!
「痛う!」
わかったから、せかさないでくれ。
たどり着いたのは扉の前だった。イタリア語なのだろうか、なにか書いてあるが、読むことはできなかった。
あたりは薄暗く、頭の痛みももうなかった。
扉を開けるとそこは小さな部屋だった、周りにはいくつもの本が並べられている。
拓哉は歩きだしていた、自然にそう思えた。部屋の中央、地面に手をやる。