息子の確信-1
美鈴は留守にしたのは2日間だけで3日目の夜は自宅に帰って来た。あれから山海幹事長の事務所で1億円の現金を見た元私設秘書の証言が取れた。山海幹事長の容疑は固まりつつあった。
マンションに入り警官と挨拶を交わして自動ドアを開けて中に入るとプライベートタイムになる自分を美鈴は感じた。
エレベーターに乗り、自宅の有る階で降りて歩いて行くと、ドキドキする。原因は良く解っていた。特捜部に居る時も頭に浮かんで来たが振り払いなるべく考え無い様にしてきた。
猛には今晩帰れるとメッセージで伝えていた。まだ夜の10時を過ぎたばかりだ、当然起きているだろう。そして、今晩も美鈴の裸を見にくる筈だ。その事を考えると美鈴は顔を赤らめた。
美鈴は、自宅のドアに鍵を入れ回す。
『ただいま。』
と小声で言いながら入った。美鈴は、居間に荷物を置くと寝室で部屋着に着替えて台所にある冷蔵庫からビールを取り出す。食事用テーブルの椅子に座りビールのプルトップを開けて、一口飲む。
『ふぅー!』
と息を吐き出す。
【至福の時だわ。】
と思いながら、もう一口飲む。そして今晩の事に思いを巡らす。更にビールを飲みながら、
【先ず、ゆっくりお風呂に入ろう。】
【官舎のシャワールームでは簡単に汗を流しただけだ。】
【その後は成り行きに任せよう。】
と思いつつ、ビール缶に口を付けると空だ。冷蔵庫にビールを取りに行きかけて止める。
【またお風呂上がりに飲もう。】
と考え、椅子から立ち上がる。美鈴は、寝室に行きクローゼットから着替えの下着を持ってくるか考える。
【まだ要らないわ。】
と思い、顔が少し赤くなった。美鈴は浴室に行き、洗濯機に衣類を入れて最後に着ていた下着を追加する。洗濯機を動かすと浴室の扉を全開にして中に入った。浴槽にお湯を溜めていく。
美鈴がシャワーを浴び出すと足音を近付いてくる。美鈴は気付かないフリをして体を洗う。口述用の録音機器を忘れて再生を聞く為体を外側に向ける必要性が無いのに、浴室入口近くに浴室用の椅子を置き体を外側に向けた。
浴室の手鏡で猛がこちらを見て右手を動かしているのが解った。美鈴は息が荒くなっている自分に気付く。体を洗い一度シャワーして流したが少しだけボディソープを手の平に取り胸に付ける。
美鈴は自分の豊満なDカップを両手で揉む様に洗っていく、猛の右手の動きが激しくなる。美鈴はオナニーする時見たいに両乳首を引っ張り擦る。思わず、
『あっ、あ!』
と小さく声が出る。我に返り、シャワーで胸元を流す。美鈴は、また手にボディソープを取ると両脚を思いっ切り開き、股間の性器の所を洗う。
そしてシャワーヘッドを取り、股間のボディソープを流していく。美鈴は一旦シャワーを止め、性器を右手で開く様にするとまたシャワーする。
鏡で猛の様子を見ると、こちらを凝視しながら右手を前より激しく動かしている。美鈴はそれを見て目がトロンとしてくる。シャワーヘッドを置くと左手で性器を開き、右手の指を膣に入れ、出し入れする。
『ピチヤ、ピチヤ』
と浴室から外にも美鈴の性器から発する音が響く。猛が体を震わせガクガクしている。
【イったんだわ。】
と美鈴は右手の性器への出し入れを激しくしながら思った。そして、
『ああ、あぁ。』
と声を上げて絶頂する。鏡を見ると猛の姿が見えない。美鈴はまた体をシャワーして流した。湯船に浸かり顔を洗いながら、
【さすがにマズかった。】
【猛にオナニーを見せた様なものよ。】
【やり過ぎたわ。】
と顔を真っ赤にしながら反省する。
頭を洗っていると、廊下に人の気配がする。
鏡で見ると猛が何かしている。ティッシュの箱が少し見えた。美鈴は、
【掃除してるのね。】
と微笑む。美鈴が浴室を出る頃には猛の姿は見えない。浴室の横で全裸で髪にドライヤーを当て乾かす、髪にバスタオルを巻き何も身に付けずバスタオルを体に巻いていく。
台所に行き、冷蔵庫からビールを取り出して一口飲み、椅子に座るとゴクゴク一気に飲み干す。もう1本飲もうと冷蔵庫に行こうとした時、人の近づく気配がする。美鈴はビールを持って椅子に座る。
猛は廊下からこちらに近付いて来ない。美鈴は、
【また見たいのね。】
と思う。アルコールの為だけで無い顔の火照りと目が潤んでくるのが美鈴には分かった。
【でもさっき見たいな事、いけないわ。】
と思いながらビール缶を開けて一口飲むと居間からデレビのリモコンを持って来てチャンネルを変えて行く。外国映画のチャンネルでとめる。
美鈴は椅子を廊下から障害物が無く見える位置に持って来て少し遠いテレビを見る。ビールをまた一口飲むと、体に巻いていたバスタオルを椅子に敷く。美鈴は全裸で椅子に座る。
美鈴は、猛が屈んだ状態で見ているのに気付く。猛から椅子に座る美鈴を見るのに遮る物は無い。美鈴はテレビを見ながらビールを飲んでいる。
美鈴は左手をゆっくりと胸に近づけ撫でる様に軽く触っていく。猛が目を奪われているのを美鈴は確認する。美鈴は今度は両手でゆっくりと自分の豊満な胸を揉んでいく。