女らしく【08】『新入りとライバルと会議』-4
「では、これで第一部を終了します!」
じゃあ、部屋に帰るか……………って、第一部?
「これから第二部を開始します!尚、第二部は男子禁制なので…出て行ってね♪」
ゾッとするような笑顔…
その裏には、
『出て行かないとそこの二人と同じ運命になるよ♪』
という意思がはっきりくっきり具現化している…
残りの男子二人は伸びている大和と稲荷を引き摺って、そそくさと退散していく。
大丈夫かな…大和…後で様子見に行こう。
稲荷は……まあいっか。
「では第二部を開始します!」
ガチャリ。
ちょっと…撫子さん?
何で鍵閉めるんですか?
「マコトちゃんを逃がさないため♪
さあ、温泉旅館…めくるめく愛の話をじーっくりと聞かせてもらおうか♪」
だ、だから…何もなかったって!
「男と女が二人で同じ部屋に泊まって何にも無いはずないじゃない♪」
「大丈夫です!私はどんなお姉様でも受け入れますから!」
「観念なさいマコト♪」
「教えて下さいマコトさん!今後の参考にしたいんです!!」
詰め寄る四つの影…
た、助けてぇ〜大和ぉ……
で結局…
「大和に化けた稲荷君に押し倒されたぁ!?」
うぅ…喋ってしまった…
「あの狐ぇ…
お姉様、ご安心を!私がアイツを引き裂いてきますから♪なんならあの鬼も…」
安心出来るかぁああ!
とにかく、大和はダメだ!
「他には?」
その後も、根掘り葉掘り聞かれた…
「…よし!じゃあ此所まで!マコトちゃんと詩乃ちゃんは帰っていいよ」
じゃあ、部屋に戻って寝ます…
「じゃあ、お姉様!ちょっと狐と鬼を括り殺してきまっす♪」
狐だけにしろよ…
走っていく詩乃を見送って、自分のベットに横たわる。
ふぃー…
疲れたぁ…ああ…睡魔が段々とオレを眠りの中へ………