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女らしく
【コメディ 恋愛小説】

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女らしく【08】『新入りとライバルと会議』-5

「では、第三部を始めたいと思います」

暗い談話室、中にいるのは三人。

「思わぬ敵出現ですわね…」
「…飯綱稲荷君か……あの子、マコトちゃんを狙ってるね…」
「えぇ、そうなんですか!」

声を潜める二人に対して、一人だけ外に聞こえるくらい大声をあげる。

「静かになさい!…で、どうしますの?」

上座の黒髪の女性が答える。

「…稲荷君を利用して我が愚弟を嫉妬させることも出来るけど…」
「けど?」
「マコトちゃんはピュアだからなぁ……
万が一、稲荷君を生半可に利用して、そっちを意識するのが一番危ない…」
「なら現状維持ですか?」

おさげ髪の影が場にそぐわない明るい声で聞く。

「うん。後は博士君が動くのが怖いね。無いとは思うけど…詩乃ちゃんと稲荷君が結託するのも拙いし…」
「分かりましたわ…詩乃はワタクシが」
「なら…博士は私に任せて下さい!」
「じゃあ、私が稲荷君を…」

自分達の役割を確認し終える。

「では…マコトちゃんを私の妹に!」
「マコトの恋の成就を!」
「えっと……マコトさん万歳?」

三人の誓いが響く。

「解散!」

人知れず行われた会議は、同じく人知れず終了した。




コンコン…

う〜ん…

トントン。

誰だよ…うるさいなぁ…

ドンドンッ!

ああもう!!

「誰だよ…って稲荷!」
「マコト!助けてくれぇ!」

部屋に転がり込んできた。

「どうしたんだ?」

ガチガチ震える稲荷にそう問い質したとき。

「何処に行ったんデスカー?」

なるほど…
ちょっとだけ匿ってやるか。

「有り得ねぇよ…目が覚めたら台の上で…変な機会は動いてるし…メスを持ったアイツはいるし…変な生物は蠢いてるし……」

廊下からは尚も狂った男の狂った声がする。

「出てきてクダサーイ!安心してクダサーイ!大丈夫、ちょっと切り刻ンデ、ちょっと改造するだけデスカラ〜♪」

そんなんで安心する奴がいるか…

だが、次第に声は遠のいていく。


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