アナルヴァージン喪失 (5)-2
パシン、「んっ! Fくんと……!」
パシン、「んんっ! お尻の穴で……」
パシン、「ぁんっ! セックスしてます……!」
ひと突きひと突きを味わうかのような、ゆっくりした、しかし力強いペニスの抽送。Fの股間にそそり勃つ熱く滾った肉棒が、愛する妻の肛門を押し拡げ直腸を蹂躙している。そのたびに、健気に女の声をあげて応えるゆき。
「んんっ! お尻の穴に……!」
「ぁんっ! Fくんの……」
「はぁんっ! 生チンポが……」
「ぁぁんっ! 入ってます……!!」
ゆきに卑猥なことを言わせて楽しんでいる。こんな遊びを始めなければ、私はゆきが何をされているのか知らずにすんだかもしれないのに。シャワーを止めたせいで、むしろ音はちょうどいい具合にバスルームで反響し、極めてクリアにゆきの声が聞こえてきてしまう。
「っ! お尻の穴……っ」
「っんぐ! 気持ちいい……です……っ!」
今朝、いつもと同じ笑顔で「いってきます」と出かけた妻が、半日と経たぬうちにアナル処女を喪失し、もう二度目のアナルセックスをしている。大きな尻をがっしり掴まれ、たくましい男根で肛門を掘られ続けているゆき。直腸の奥で猛る陰茎の脈動を感じるたびに、妻の女性としての自尊心は破壊され、アナル奴隷へと堕ちていく。
パシンパシンパシンパシンパシンパシンパシンパシン――。
この世で最も愛する女性が、他の男とアナルセックスをしているという地獄。それを生中継で聞かされるという二重の地獄。
社会人一年目のクリスマスイブ、「ゆきちゃんは今ごろ彼氏とセックスしてるのだろうか」と考えなくていいことを考えてしまい、一人寂しく自慰に耽った夜を思い出す。そもそも、ゆきと結ばれる前の私はクリスマスが大嫌いだった。なぜか私が好きになった女性はことごとくクリスマスには彼氏がいて要らぬ想像を強いられたからだ。
ゆきには絶対に内緒だが、麗美もその一人である。私と麗美は、タイミングの問題で付き合ったことこそないが、幾度かデートする程度には仲が良かったし、少なくとも私のほうは麗美に惚れていた。そんな麗美が、当時の彼氏とクリスマスイブにセックスする姿も想像した。
私にとってクリスマスとは、愛する女性が他の男と楽しくセックスするのを強制的に想像させられるという忌むべきイベントであった。付き合っていた女性がクリスマス直前に私を振って別の男と付き合いだすという最低の経験を、二年連続で味わったこともある。私の寝取られ性癖はこのような経験を通して発芽したのかもしれない。
「ぁん……! んん……! そこ…っ…! はぅん……! お尻、気持ちいい……! ぁ、そこもっと……! んぁあ……っ! ぁあ大丈夫……! もっと突いて……! ぁああだめいく……! ァああイッちゃう……! ぁああいくいくいく……! またお尻でイッちゃう……! ぁああああだめだめだめだめいくいくいくいくぁああああ……!」
二度目にしてすでに、女性器でのセックスと変わらぬほどの速さでペニスの抽送を受け入れている。
肛門でオーガズムを得たあとは、再びいちゃいちゃモード。
鼻にかかったくすくす笑いは、妻がセックス中にだけ見せる私の大好きな笑い方。普段は決して見せることのない、可愛くて甘えん坊のゆき。「自分のことを可愛いと思ってほしい」という気持ちがいささか前面に出過ぎているのが、可笑しくもあり、愛おしい。思わずきつく抱きしめると、目尻にきゅっと皺を寄せ、嬉しそうに微笑んでくれる。
そんな私たち夫婦だけの大切な行為を、ゆきは今別の男としている。
「んーー。チュウして」
「ほらやっぱり唇が尖ってる。タコみたいだな、ゆきは」
またくすくす笑い。
「だめ?」「いいよ。可愛いから許す」「よかった。じゃあチュウして。んーー」
耳をふさぎたくなる。
「ねぇ、私たちいま、お尻の穴でエッチしてるんだよ」
「信じられないよな」
「まさかFくんとこんなことするなんて」
「ゆきのアナルの中、温かくて気持ちよすぎる」
「あぁん……生チンポがヒクヒクいってるー」
「しかも不倫チンポだよ。いけない奥さんだな」
「んん……言わないで。ドキドキしちゃう……」
「人妻の不倫アナル最高……」
「Fくんも気持ちよくなってくれてる?」
「めちゃくちゃ気持ちいいよ」
「よかった、嬉しい……」
「肛門はきゅっと締まってて中はふんわり柔らかい。奥のこの部分を突つくと可愛い声で鳴いてくれる……」
「ぁん……!」
「ほら。もう一回」
「ぁあん……!」
「ゆきはアナルにもいくつか性感帯があるみたいだよ」
「そうなの?」
「ほら、ここも……」
「ぁあん!」
「これからじっくり開発してあげる」
「ぁん! そこ気持ちいい……なんだか恥ずかしいね……」
「でも嬉しいんだろ?」
「……きゃん! あはぁ、ん……! うん、嬉しい……」
「じゃあお願いしてみて。アナル開発してくださいって」
「んんFくん……ゆきのお尻の穴、開発してください……」
「旦那じゃなくていいの?」
「うふふ……えぇ? 旦那と?」
「しないの?」
「しないよ。淡白な人なの」
「こういうとこ、刺激してほしくないの?」
「ぁん! 旦那じゃ……そんな奥どうせ届かないから……」
「そっか。ここに届くのは俺のチンポだけ?」
「そうだよ……あぁん! ねぇ、気持ちよすぎるの……どうしよう……ぁああ!」
Fのピストンが激しさを増し、ゆきのよがり声が大きくなっていく。
「……ここはFくんだけの穴です……」「はい……わかりました」「っ! 旦那には……んん! 使わせません……!」「ゃん! もうエッチ……うふふ。うん、旦那になんか……使わせたくない……」「ぁあん! 絶対やだ……」「ぁん! ゆきのお尻の穴は……!」「はぅん! Fくん専用です……!」