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透明な炎
【女性向け 官能小説】

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武藤の予約してくれたランチコースはすごくおいしくて。
たぶん、前菜がサーモンでも私はそのサーモンを気心の知れた武藤に丸投げして。
それでも、たぶん何も言わずに
「こんな美味いもん食べられなくて可哀そうになぁ」と
笑って私の分まで食べてくれちゃうんだろう。

でも、武藤はちゃんと予約する時にメニューを気にしてくれて
私の苦手なサーモンをチェンジしてくれた。

まずいよ?
まずいと思う!

あんまり恋愛経験がない私は
こんなちょっとの事でも嬉しくなっちゃう。

そして、これを次の彼氏にも求めちゃったらヤバいんじゃない?

こんなことしてくれる独身男なんかそうそういないよ?
こんなこと出来ないから独身なんじゃないの?

「武藤!」
「なに?」
「あんたとこれ以上休日を過ごしたら、私ヤバいんですけど!」

「はぁ?」

意味がわかんねぇ。とばかりに鼻で笑われて
私がトイレに席を立っている間にお会計まで済ませてくれた。

これって・・・

「ヤバいんだって!」
「だから、何がだよ!」





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