第二十三話 絶頂、そしてその後-1
「ああっ…ああっ…ああっ」
「もっと、もっと奥まで…突いて、突いて!」
「もう、もうだめっ…イキそう…。」
加速してきた快感が、そろそろ頂点になりそう…。
思わず口から、淫らな言葉が次から次へと出ちゃいます。
「よ、よし、じゃあこっちにおいで。」
ご主人様はそう言って、私を繋げたままで、チェストの前まで動きました。
「そこに手着いて、ケツ突き出して。」
私は立ったまま手を前のチェストに着き、前にかがんでお尻を突きだました。
立った姿勢の間は少し浅めになっていた挿入が、また深くなりました。
「さあフイニッシュだ。い、いくよ。」
そう言うと、また速く、そして深く大きくなったグラインド。
お尻から伝わる快感が、全身を包んでいきます。
「お、お尻、お尻が気持ちいいのー!」
「あああー。す、すごい、すごいですぅー!」
「犯して、犯して、もっともっとー!」
「い、イッちゃう、イッちゃうー!!!」
絶頂が近づき、次々と思わず大声を上げてしまう私。
「あ、あああ、最高、最高だよ、い、いくぞー!!」
そんな大きな声を背中に聞いたあと、ご主人様は私のお尻を両手でむんずとつかみ、深々と奥までペニスを突き刺しました。
「あ、ああーー!」
私が大きな声をあげるとほぼ同時に、
「うっ…。はぁー。」
ご主人様がそんな声を漏らした後、私のお腹の中に温かいものが入ってきたのがわかりました。
「はあはあ…はあ…はあ…。」
私が乱れた息を整えていると、ご主人様のため息が聞こえてきました。
「ふ、ふうー。」
「ち、力抜いて。抜くよ。」
そう言うと、ご主人様は私からペニスをゆっくりと抜きました。
私はその刹那、膝から崩れ、前のチェストに寄りかかりました。
ご主人様は腰を下ろして、ぐったりしていた私を振り向かせ、私たちは長いディープキスをしました。
それからは…。
あんまりよく覚えてません。
とてもハードなプレイを終えて、脱力感が凄かったけど、
興奮がそう簡単に冷めたわけはないことは確かです。
ただ…。
ご主人様に抱きついて、
「好きです、愛してます。」
そう言ってたことは覚えてます。