拘束プレイ 初体験-1
<小松原常務の道楽1からの続き>
柴田真紀子が、小松原常務の秘書になって、1年が経とうとしていた。
処女同然だった真紀子も、もう27歳。
女の悦びを知り、小松原に抱かれることが楽しみになっていた。
極端な言い方をすれば、“三度の飯よりもセックスが好き”、という感じになってしまった。
不思議なもので、小松原とセックスをするようになっても、ほぼ毎日、自慰行為をしている。
小松原とセックスをした日は、特に自慰の回数が増えたりもしている。
もちろん、そんなこと、誰にも言えない。
職場では、相変わらず小松原の部屋のデスクで、仕事をしている。
小松原の希望で、白いブラウスの下は、ブラジャーだけの、透け透けの格好で仕事をするのは、今も変わらない。
『もう私の身体の隅々まで見ているのに、下着が透けるのを見て、何が楽しいのだろう。』
と、思うこともある。
真紀子には、男心とフェチ心は分からない。
ある日、名古屋へ1泊での出張が入った。
日帰り出来ないこともないが、真紀子は出来るだけ泊まりにしたかった。
泊まりになれば、それだけ小松原に抱いてもらえる。
小松原も、強行軍は好まないので、阿吽の呼吸で宿泊の出張が多くなった。
新幹線で名古屋へ行き、まずはホテルにチェックインをする。
各自、部屋に入って一息つく。
真紀子は、小松原から部屋に呼ばれるかもと期待していた。
しかし、お呼びは掛からなかった。
たぶん、部屋で今日の会議の資料に目を通していると思われる。
どうも、今日の会議費は、紛糾しそうな雰囲気を、真紀子は感じ取っていた。
去年、沖縄の石垣島で、小松原と初めてセックスをしてからは、その後も定期的に週に1度ぐらいのペースで、小松原に抱かれていた。
ただ、正直、真紀子はもっとセックスの回数を増やして欲しいと思い始めていた。
セックスの良さが、日に日に分かってきたせいもあるが、ひょっとしたら、
『私って、性欲が強いんだろうか。』
と、思うようになっていた。
正直、真紀子は毎日でもセックスがしたいと思っている。
でも、そんな思いは、おくびにも表情には出さない。
14時、ロビーで2人は落ち合い、タクシーで支社に向かう。
『今日、会議の後、会食に誘われると思うけど、それは断って帰るから。』
『はい。』
『それで、夕方から行きたいところがあるんだけど、付き合ってくれるかな?』
『はい、かしこまりました。』
真紀子は、こういう時、
『どこに行くんですか?』
とは聞き返してこない。
『はい。』
とだけ返事をする。
小松原、彼女のこういうところが好きだった。
予定より1時間ほど長引いて、支社での会議が終わり、タクシーに乗り込む。
小松原が、運転手に行き先を伝える。
『中村区のポペというホテル分かりますか?』
『はい。川沿いのところですね。』
『そこへ行ってください。』
どうやらラブホテルに行くようだ、ということは真紀子にも分かった。
20分ほどでホテルに到着。
入った部屋は、SMルーム。
部屋の中には、真っ赤な拘束具がいくつも設置されている。
真紀子は、それらの器具に、目が釘付けになる。