朝の前哨戦-5
「むああ…、はぁ、あああ」
翔の唇から逃れて喘ぎ声を解放した。
翔が肉棒を掴んだのがわかり、彩花はピクリと反応した。
(ち、力を脱がないと…)
それは智美からレクチャーされていた。
「はああぁ…」
彩花は息を吐いて女体を弛緩させた。
行き場を探した肉棒がクリトリスを擦った。
「ああん」
軽い快感に彩花は女体を反らしたが、それに構わずにイキリ勃った肉棒は行き場を探し当てた。ピタリと合わされた鈴口と淫口。後は翔が腰を落とすのみだった。
「いくよ」
翔の優しい声が耳許を擽った。
「うん」
彩花が潤んだ目でこっくりと頷いたときだった。
「はい、それまで!」「ストップ、ストップ!」
突然、その声と共に2人の母親たちがリビングから出てきたのだ。
「お、お母さん!どうして?」
彩花が驚いくのも無理はなかった。自宅に居るはずの智美が、翔の家のリビングから出てきただけでなく、全裸の状態だったからだ。しかも、その股間部分は今の彩花と同じく、淫らな汁でぬらぬらと光っていた。
智美はそれまでそうしていたように、改めて割れ目の中に指を食い込ませて、卑猥な中身を擦り始めた。
「あふん。どうしてって、彩花が早くに家を出たでしょ。もしかしたら、勢いでセックスするんじゃないかと思って、春ちゃんちの庭から入れてもらったのよ」
「どうやら、ギリギリセーフだったようね」
そう言った春奈も全裸で、こちらも話しながら割れ目の中を弄っていた。
他に2人に共通することは、股間を弄る反対の手には録画状態のスマートフォンが握られていることだ。
「ホント、間に合ってよかったぁ。彩花ったら、お父さんたちが居ないのに勝手に始めたらダメじゃないの」
「なにが『間に合ってよかったぁ』よ。だったら直ぐに止めればいいでしょ。なによ、そんな格好でどこを触ってるのよ。あたしたちを隠し撮りをしながらオナニーしてたんでしょ」
彩花は自分たちの神聖な行為をオカズにされたことと、隠し撮りされていたことにムッとした。
「だって、初めから止めたら面白くないでしょ♪はい、翔くん、まだ淹れてないか見るから、彩花から離れて」
智美はにっこり微笑んで翔を促した。
「は、はい」
母親に遠慮の無い彩花と違って、全裸の智美の姿に呑み込まれた翔は、素直に腰を浮かせて若い女体から離れた。翔は自然とその肉棒を智美に向けていた。
「やあん、反り返ってるじゃないのぉ。ああん、凄い凄〜い」
翔の勃起具合に興奮した智美は、それにレンズを向けつつ、割れ目の中の指の動きを早めた。
「いつから撮ってたのよ!」
翔の肉棒に興味を持った智美に、心が少しざわついた彩花は、智美からスマートフォンを奪った。
「やあん、返してよぉ」
スマートフォンを奪い返そうとする智美に代わって春奈が答えた。
「うふふ、彩花ちゃんが『おはよう♪』って言ったところくらいかな。はい、彩花ちゃん、今度は彩花ちゃんのおまんこ見せて」