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花火の雨で…
【初恋 恋愛小説】

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花火の雨で…-1

━━夏、あと2週間もすれば夏休み。
あれは懐かしい、小学生のときの話…

━朝
「えーと、急になんだがな…」
担任が何か言おうとしている
「みなさんに新しい友達が増えます」
クラスの奴らが盛り上がる。
正直、転校生なんてどうでもいい…
なにより暑さが苦手な僕はだれきっていた。
「笹塚〜入っていいぞ
…じゃあ、自己紹介をしてくれ」
転校生は女らしい…
まあ、関係ない。
「あの…えと…隣の市から引っ越してきた…笹塚遙(ささづかはるか)です
…よろしく…お願いします。」ペコッとお辞儀する。
照れているのか顔が真っ赤だ、その顔をみているとなんか心が不思議な感じだ…
よくわからん!
「じゃ、笹塚は夏希の隣の席だ。あそこだ」
夏希…おれじゃん!
ちょっとびっくりした。
「…よろしくね。」
転校生は挨拶をしてきた
おれはだるいけど、「うん、おれ神守夏希(かもりなつき)
夏希…で、よろしく」
「うん…じゃあ私…遙って呼んで…」
朝の会が終わり、クラスの奴らが転校生に話しかける
おれは暑くて、人がたくさんいてムカついた。
…暑苦しいなぁ

「ほら、席につけ!」
担任が来る。
いつも通り、9時ジャスト。
図ってるのか?いつも通りの疑問。
1時間目は算数。
「よし、まずはこないだの復習からな〜」
淡々と授業は進む。
担任のつまらないジョークに笑ってる奴らのきがしれない…
「ん〜じゃあ、この問題を…よし、笹塚やってみろ」
お決まりのパターン。
クラスの視線が遙に突き刺さる
「あ…え…あの…」
どうやら人前で話すのは苦手みたいだ…
何分析してるの、おれ?
「どうした?具合悪いのか?」
担任が白々しく、優しい人を装い聞く
「いや…そうじゃなくて…その…」
おそらくクラスの大半の奴らは、状況がわかってないみたいだ
だから、おれは今にも泣き出しそうな遙に
「わかんねーんだろ?」と聞いた
あまり他人に話しかけないせいか、前の席に座る友達…つか、幼馴染みの高崎勇斗が驚く
「どうしちゃったの夏希…みずから他人に話しかけるなんて?」
勇斗を無視し、遙にもう一度聞く
すると「…うん」
泣き出しそうな声で答えるもんだから、なぜか助けてやろーて思えて
「先生〜笹塚さんはさ、違う学校だったし進みかた違うんじゃねぇの?」
といってみる
クラスの奴らも、状況を理解したのか「そーだよね」とか、いろいろと喋りだす
「夏希の言うとおりだな、よし、ならかわりに勇斗〜答えろ」
「うえっ?おれかよ〜」
勇斗は、おれと違って明るくクラスのムードメーカー。
だから、遙から注目がそれてくれた
「あの…夏希君…ありがとう」
またあの真っ赤な顔だ…
やっぱなんか不思議な感じだな?


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