罠を仕掛けましょう-2
「えっ?どういう意味だよ」
「うふふ、気になる?」
翔の食い付きに喜んだ春奈が、さらに胸を強調しつつ翔に近づいた。
「な、なんだよ」
「この前ね、彩花ちゃんと話をする機会があったんだけど、彩花ちゃん、翔のこと好きなんだって」
「マ、マジ?」
翔が目を見開いた。
「でも、最近すれ違ってるみたいで悲しいって言ってたよ。翔ともっと仲好くなりたいって言うから、食事会を開くことにしたの。いいでしょ」
この持って行き方で、反対する余地はないはずだ。
「ま、まぁ、いいけど…」
翔は苦虫を噛み潰したような顔をして答えたが、それは喜びを隠すためだと、母親にはわかっていた。
「うふふ、彩花ちゃんて結構積極的ね。でも、可愛いから、あたしは翔と彩花ちゃんが付き合うのは大賛成よ」
「大賛成って言われてもなぁ…」
照れた翔が隠そうとしていたが、その目は明らかに嬉しそうだった。
「あっ、ついでに言っとくけど、彩花ちゃんのご両親も、翔なら彩花ちゃんを任してもいいんだって」
「『任しても』って、なにを任すんだよ」
将来のことかな?気が早いなあ、と思ったが、春奈の次の言葉に驚くことになる。
「身を任すだったりして。うふふ、エッチなことをしても、いいってことじゃないの」
「な、なにバカなこと言ってるんだよ。そんなわけないだろ!」
翔は慌てて否定したが、ズボンの膨らみはさっきより大きくなっていた。それを確認した春奈は自分の成果に満足した。
「あら、大変。翔、もう塾に行く時間じゃない。早く用意して」
翔の背中に胸を押し付けながら立たせると、早く早くと急かした。
こうして、序盤戦は春奈のジャブが面白いように決まったのだった。
「ただいま〜」
翔が塾に行くのと入れ替わりに明が帰ってきた。
「お帰りなさい。お風呂にする?食事にする?それともおまんこする?」
「一応三択になってるけど、とりあえずの春奈は最後の選択肢しかやる気ないだろ」
翔を見送った後、素早く服を脱いだ春奈は全裸で明を出迎えていたのだ。
「する前にどうだった?翔は?」
「うふふ、序盤戦はオッケーよ。彩花ちゃんのことを匂わせたら、ここを大きくしてたの。後は今晩の仕上げかな」
春奈は明の股間をまさぐった。
「だったら、今晩、派手にするために、今は控えとこうか」
明は功労者の春奈をからかった。が、さすがに最近は多すぎたことも否めない。
「ああん、意地悪〜。じゃあ、亨さんに抱かれてこようっと。直ぐに帰ってくるからお風呂に入っててね」
春奈は全裸のまま、玄関に向かった。
「おい、待てよ。じゃあ、オレも智美さんを抱きに行くから、シャワー浴びるまで、オナニーでもしてろよ」
現金なモノで、妻を他人に抱かせれば幾らでも勃起する気がした。さらに、魅力的な智美とできるのもそれに拍車をかけていた。
「ああん、智ちゃんを抱くのね。ああん、興奮してきたよぉ」
浴室に向かいつつ、服を脱ぐ明は勃起し、その背中を見ながら春奈は割れ目の中を擦っていた。お似合いの似た者夫婦だった。