冒険-1
13日目の朝
エイジは石斧を籠に入れ、槍を持ち
探検に出掛けることにする
彼女たちも何とか
食料の調達は出来るだろう
(この島の全貌を見てみないと
なんなら島じゃ無かったらいいのに)
何日かかるか分からないが
水の入った竹筒を二本、肩に掛け
彼女たちを置いて出掛ける
目の前の海に太陽が沈むので
南周りで行くことにした
右手に海
左手にジャングルを見て
海岸を歩く
だんだん小さくなるエイジを
彼女たちは寂しそうに見ている
エイジは今後のためにも
海の様子とジャングルの様子を
観察しながら歩いて行く
ちょっとでも食料や
生活の足しになればと
海岸の岩礁は少しずつ少なくなり
砂浜が増えていく
太陽が真上になる頃
海岸は完全に砂浜になる
「なんて綺麗な砂浜なんだ!?
日本だったら
ここは人のゴミになるよな〜」
青い空、白い砂浜、透明度の高い海
だが、人っ子一人いない
「最高のプライベートビーチだ!
パラソル立てて
冷たい飲み物を呑んで
ビキニ姿の美女たちがはしゃいで」
助かった時の光景を想像する
「みんなを
連れて来れば良かったかな………」
エイジはジャングルも確認してみる
南側のジャングルは
岩礁があった所よりも
鬱蒼としているが
石斧で茂みを掻き分けて
入っていく
少し入ると
木は高くなり
意外と広く、ひんやりとして
気持ちがよい
とりあえず
日射しから身を守る事が出来そうだ
岩に腰を下ろし
竹筒の水を飲んで休憩する
「水さえあれば、小屋を建てて
移住するのにな……」
エイジはジャングルの奥へと
歩みを進める
しかし、行けども行けども
ジャングルは続く
静かなジャングル
聞こえるのは鳥の鳴き声だけ
食料になりそうな生き物も
目につかない
「腹減ったな………
なにか食べ物も
持ってくれば良かった」
もう昼を過ぎた頃
いつもなら作業に集中しているので
そこまで
空腹は気にならなかったのだが
探検していると空腹に襲われる
「食べ物…………」
草や木の実を探すが
見当たらない
葉っぱを口に入れ
噛んでは吐き出す
「ダメか………」
エイジは食べ物を諦め
砂浜に戻ることにした
木漏れ日から太陽の位置を確認して
南方向に歩く
「ウサギとかリスとかいないかな」
キョロキョロ見て進むが
なにも見つからない
「映画なら
この辺で恐竜が出てきて
食べられるんだろうな」
人間、独りになると
様々な妄想が頭の中を埋め尽くす
「あれ?海はまだかな?」
木漏れ日の太陽は
かなり傾いている
「あっ!?そうか!
太陽が傾いているから
今は南西の方角に
歩いているのか!?」
方向修正ををして
砂浜を目指す
ようやく砂浜に戻ってくるが
まだ、岩礁が所々に残っている所に
出てきた
「あら〜
けっこう戻ってきちゃったな〜」
日も傾いていたので
持ってきた火起こし用の竹で
焚き火を作り
岩礁の周りを見て回る
簡単に捕まえれそうな
獲物はいない
「今日はついてないや……」
今まで奇跡の連続だったのだと
自覚する
西の空が赤くなり出した頃
ケイティが歩いてやって来た
「あれ?ケイティ……
どうしたんだい?」
帰ってこないエイジを心配して
探しに来たのだと理解する
「言葉が通じないって
本当に不便よな……
来なくて良かったのに……」
しかし、ケイティは
籠に果物と
竹筒に水を入れて持ってきていた
「ありがたい!」
エイジは焚き火の前に座り
果物を慌てるように食べる
ケイティは嬉しそうに
エイジの食べる姿を見ている
日が暮れると
星空を見ながら寝転がる
ケイティも添い寝するように
寝転がり
大きな乳房を押し付けて
キスをねだってくる
「ケイティ………ダメだよ……
毎日毎日じゃ〜
俺は死んじゃうよ………」
ケイティはエイジの言っている事が
理解出来ないので
覆い被さり
キスをしてシャツを脱ぐ
こんな場面で
怒る事が出来ないエイジは
困った顔をして
乳房を揉み、愛撫して
花弁を満足するまで舐めてやる
同時に指も入れ
一番感じる所を刺激してやると
ケイティはオルガズムを迎える
今度はお返しとばかりに
キスをしてくるケイティを
ギュッと抱きしめ
そのまま眠ることにした
ケイティも大人しく眠ってくれた