オマケ【母娘貝比べ】-4
彩花は藁をも掴む思いで、周囲に目を向けると、彩花の視界から逃れ、今まで目立たないように存在感を消していた亨が目に入った。
「きゃっ!やだ、お父さんも居たの!」
今さらながらに、彩花はハッとして改めて股間を隠した。
「え〜っと…」
亨は、ここで事態を収拾をさせなければ、家族の関係性が崩れてしまうと考えた。ここは家長の自分が踏ん張るところだと亨は理解していた。
まず、亨が助かったと思ったのは、気丈な彩花は真っ赤になりながらも、泣き叫びもせず、この場から逃げ出さなかったことだった。実際は、初めに智美と言い合ったことで、逃げる機会を失ってはいたのだが。
「その、なんだ…。問題が起きた場合の対処としては、取り敢えず現状把握することが解決の糸口になるものだ」
亨はいつも会社で部下に訓示を垂れるときのセリフを口にした。
「現状把握って…」
その言葉を繰り返した彩花だったが、下半身丸出しの母娘の現状を把握してどうなるんだ?と内心呆れていた。しかし、解決方法を見いだせないまま、反対だけするのは性格的に嫌だった。
「そう、現状把握だ。まず、塾に行ったはずの彩花がどうして家に居るんだ」
聞きやすいことから聞いた。
「忘れ物をしたから取りに帰ったの」
これは答えやすかった。
「やっぱりそうか。なら、どうして、ここで寝てたんだ?下着も穿かずに」
「そ、それは…」
ピンクローターでオナニーしていたとは、思春期の娘が父親には言えないことだった。なので、返答に困った彩花は、逆ギレするしかなかった。
「じゃ、じゃあ、どうしてお母さんはパンツ穿いてないのよ!」
「そ、それは…」
今度は智美が返答に困った。
こうして2人が返答に困ることは、亨には予測ができていた。
しかし、返答し難いとはいえ、双方の答えは明確だ。家長として亨が代わりに答えることにした。
「まず、お母さんが下着を穿いてないのは、お父さんとセックスしたいから誘ってたんだよ」
「亨さん!」
智美は、亨のストレートな言葉に声をあげた。
「その姿を見られたんだ、今さら隠しても仕方ないだろ。そして、これも今さらだけど、彩花の指摘のとおり、お母さんはエッチなことが大好きなんだよ」
「やめて…」
娘に対して恥ずかしくなった智美は、モジモジしながら俯いた。
しかし、彩花の方は、子供扱いせず、正直に話してくれた亨に、さらに気になることを聞いた。
「毛は?お母さんの毛はお父さんが剃ったの?」
これは普段の関係性なら聞けない内容だ。
「あ、ああ。厳密には脱毛ワックスだけどお父さんが処理したよ」
「脱毛ワックス…」
その知識はあった。そして彩花は女がその部分を手入れされる姿を想像した。
ここで、彩花はいつもエロ小説を読むとき、ヒロインと自分を置き換えて想像するクセが出ていた。その想像の中で、男の前で足を開く女は彩花だった。
恥ずかしい部分をモロに見られる興奮で、想像の中の彩花のその部分は愛液が溢れていた。もちろん男は亨ではなく彩花の意中の者だ。
「やだ…」
彩花は恥ずかしさのあまり真っ赤になった。
「これがお母さんの現状だ。次は彩花の番だ」
「あ、あたし…」
彩花はドキリとした。さらに家族の前で辱しめを受けて俯く智美を見て、動悸が激しくなった。
「そう、彩花だ。これも隠しても仕方ないだろ。彩花はこれを使ってオナニーしてたんだな」
亨はピンクローターを手に取ると、リモコンを操作して起動させた。