オマケ【母娘貝比べ】-3
智美はそのスマートフォンを取り上げようと手を伸ばした。
「うわっ!やめろ!」
反射的に守ったが、智美はそれを赦さなかった。
「娘のおまんこ撮るなんて、それでも父親なの!」
「すまん。さっきからのノリでついつい。それにこんなことは2度とないんだぞ。わかるだろ」
「わかるわけないでしょ。早く貸して!」
2人は足を広げる彩花の前で、スマートフォンの争奪戦を繰り広げた。
横でドタバタしてれば、大人しく失神していた者でも目は覚める。
ゆっくりと目を開けた彩花は、(誰があたしの部屋で騒いでるの?)と寝ぼけながら、焦点の合わない視線が騒いでいる者に向けられた。
彩花の視線が智美の割れ目を捉えた瞬間、トロンとしていた目が瞬時に覚醒した。
「きゃっ!お母さん、なんて格好してるのよ」
むき出しの割れ目を見た彩花は、驚きのあまりにストレートに口に出した。
「えっ?あ、彩花、えっ?きゃあ」
彩花に言われてようやく自分の姿に気づいた智美は、悲鳴を上げて股間を隠した。まだ、陰毛があればよかったが、割れ目がくっきり見えるパイパンには言い訳の余地はない。
昼間に続いて両親の卑猥さを突き付けられた彩花は、瞬時にムッとなった。
「お母さん、あたしの部屋でどうしてパンツ脱いでるのよ!まるで盛りのついた牝犬じゃないの!」
この状況を、彩花は自分の部屋で両親がセックスをしようとしたと捉えたのだ。後に続いた単語は、愛読するネットのエロ小説からの引用だった。
「さ、盛りのついた、め、牝犬…」
これには智美もカチンときた。人は自覚していることを他者から攻められると攻撃的になる。売り言葉に買い言葉、さっき決めた【スルーする】が智美の頭から消し飛んだ。
「誰が牝犬よ!彩花こそ、あたしたちの寝室で、しかもおまんこ丸出しで、なにしてたのよっ!」
「えっ?おま…。えっ?ここって…。えっ?えええっ!」
彩花は母親が口にした卑猥な4文字に驚き、そして、辺りを見てさらに驚き、さらにさらに自分の股間を見下ろして究極に驚いた。
「きゃああああ」
慌てて股間を隠した彩花は、ようやく今の状況を理解した。
娘の動揺を前に、なんとか自分に優位のままでこの場を切り抜けなければならない。そう思った智美は、怯んだ彩花に対して、さらに追い討ちをかけた。
「こんなエッチなモノ使って失神?娘がこんなに淫乱だったなんて信じられないわ!」
興奮した智美は割れ目を隠していた手を離し、ピンクローターを指差した。
しかし、その行為と親の立場を持ち出したのは失敗だった。この場を優位に切り抜けようとしたのは、智美だけじゃない。
「それもこれもお母さんが淫乱だからでしょ。なによ!どうしてアソコに毛がないのよ!母親がこんなに淫乱だなんて信じられない!」
昼間に読んだエロ小説の淫乱なヒロインは、男に悦ばれるように、陰毛を処理していた。それを思い返した彩花が智美の割れ目を指差した。
「えっ!あっ、そ、それは…」
慌てて手を股間に戻して、淫乱な証拠である剥き出しの割れ目を隠した。
「へ〜、あたしが居ないときは、いつもそんな格好してるのね。とんだ淫乱母だよね」
「なっ…」
元来、智美の性格は口論に適していない。返す言葉も思い付かず、敗者のように俯くしかなかった。しかし、これに彩花が戸惑ってしまった。
「黙ってないで、なんとか言いなさいよぉ」
実際、言葉の応酬は彩花が勝ったのだが、人生経験の少ない彩花にしては、この次をどう収拾をすればいいのかわからなかったのだ。