ソープランドのように-2
「えっ?」
今の言葉は智美にとって凄く重大な内容だった。慌てた智美はオナニーを中断して振り返えった。
「だ、大丈夫なの?もしかして勃たなくなったんじゃ…」
せっかく続けて求めてくれるようになったのに、もう終わるなんて堪えられない。智美はちょうど目の高さにある亨のソレに心配そうに目を向けた。
ストレートな妻に苦笑いを浮かべた亨だったが、さっきのほっこり気分で寛大になっていた。それに根は好きモノなので、卑猥なことに積極的な智美は大歓迎だ。
「ははは、心配ない。これをすればな」
真剣な表情で心配する妻を安心させるために、亨は睾丸持ち上げると、少し鈍痛がする裏スジを指先でほぐし始めた。
「ううぅ…」
自身が与えるその刺激に、亨は眉ねに皺を寄せた。
「痛いの?」
心配げな智美の視線は、睾丸と亨の顔を行き来した。
「いや、いい感じだ。ううぅ…。短時間の出し過ぎにはこれが効くんだよなあ」
亨はソープランドで放出した後、毎回、ナナにやって貰える睾丸マッサージの心地よさ思い返しながら答えた。しかし、何気なく洩らした亨の言葉に、智美は引っ掛かった。
「ん。ちょっと待って。そんなに出し過ぎたことあったっけ?」
智美は猜疑心の目を亨に向けた。
「えっ?あっ…」
心地よい虚脱に油断していた亨だったが、余計なことを口走ったことに気づいた。
「あっ、あっただろ。そ、そうだ。新婚のときは毎晩何回もしてたじゃないか」
慌てて弁明する亨を見ていた智美の厳しい表情が、ふっとほころんだ。
「うふふ、あったね〜、昨日みたいな大量放出。ああん、そうよそう。溢れる感じ、こんなだったなあ」
智美は新婚当初の感覚を思い浮かべながら、淫口に差し入れた中指で、中の精液をクチュクチュと掻き回した。
「やあん、愛の証が垂れる〜。床を汚したら大変。大丈夫なら先に行くから、しっかりほぐして来てね」
上機嫌になった智美は、溢れた精液で階段を汚さないように、割れ目に食い込ませた中指をくの字に曲げつつ、亨を置いて浴室へと先行した。
「ふう…。ヤバかった」
ほっとした亨は、ナナ直伝の技を使い、裏スジをほぐした。
「くうぅ…。ナナちゃんにやって貰いたいなあ」
ナナならば、合間に唇を使って裏スジをほぐしてくれるからだ。
浴室に入り、智美がシャワーノズルを手にしたところで、裏スジをほぐし終えた亨が入ってきた。その亨の視線は自然に中指が食い込む智美の股間の状態に目を向けられていた。
「ちょ、ちょっと後ろを向いてくれる」
幾らエロくなったといえ、さすがに股を開いて、行為後の精液を掻き出す姿を見られるのは抵抗があった。
「どうして?」
智美が恥ずかしがっているのを承知の上で亨は聞いた。
「もお!イジワル!」
亨のにやけた顔を見て、頼んでも無駄だと智美は観念した。
(ああん、恥ずかしい…)
と、思いつつも智美自身は亨に背中を向けなかった。
「どうせなら見て…」
開き直った智美は、割れ目を亨に向けたままで足をがに股に開いた。
噎せるような精液の匂いが漂うと、智美は一旦シャワーを置いて、人差し指と中指で作った下向きのVサインで割れ目を開いた。
「ほ、ほら、亨さんのが一杯出てきたよ」
淫口が開き、中に溜まった精液がトロリと出てきた。智美はそれを馴染ますように無毛の土手に塗り拡げた。
「モロまんこちゃんに指を淹れて掻き出すからね…」
智美は宣言どおりに淫口に指を差し込み、肉襞を軽く擦りながら、中の精液を掻き出した。
ミチュ…ミチュ…ミチャ…
(こ、これって、セックスの時に見られる以上に恥ずかしいかも…)
同じ淫部を見せるにしても、性交の最中だと恥ずかしさは直ぐに興奮に変換される。しかし、半分素の状態で自ら晒す行為に、智美は想像以上の恥ずかしさを覚えた。
(熱い…)
やがてその恥ずかしさは、それに比例したより大きな興奮を智美に与えていくことになった。その興奮は女体を刺激し、淫口の奥に差し込んだ指先を涌き出た愛液がさらにぬるませた。