五分間の戦い-6
『そうかあ?今まで何人もレイプしてきたがよぉ、今のオマエみたいにギャーギャー煩い奴の方が、狂ったようにイキまくるモンだったぜ?』
『あ〜、確かにそうだな。悲鳴で喘ぎ声を誤魔化すってヤツだね。そういう女に限ってケダモノみたいな喘ぎ方するもんなあ』
「喘ぐとかバカ言ってんじゃないわ!気持ち悪いだけって言って……」
『じゃあ黙っていられるよねえ?電車の中で痴漢される女みたいに…さあ?』
ブラジャーの上から乳房の丸みを確かめられたが、由芽は唇をギュッと噛み締めて沈黙したまま。
痴漢されて『悦んでいる』などとほざく男達に、由芽は由芽なりに反抗したのだ。
『あれぇ?何も反応しなくなっちゃった。どうしたの由芽ちゃん?』
「……反応?気持ち悪いのを我慢するだけなら簡単よッ……な、なんてコトないわ」
『なんかつまんないなあ。可愛い声を聞かせてよ、由芽ちゃん?』
太腿の部分のストッキングも破られ、分厚いパッドの上から乳房を揉まれる。
だが由芽は黙っている。
嫌な汗が身体のあちこちから滲んできても、由芽は険しい表情のままで身動ぎをみせない。
『へぇ〜、大したモンだなあ。ところでお二人さん、痴漢する時間ってのはだいたい何分だ?』
『どうだろう。だいたい五分くらいかな?その前にオマンコは濡れちゃうけどね』
『そうか。じゃあ五分間濡らさないでいたら、撮影は辞めてやるよ。ブスでマグロ女のDVDなんて売ったら、俺らの信用に関わるからな』
「……そんなの簡単よ。約束は絶対に守りなさいよ…ッ」
この男達の口約束を簡単に信じる訳にはいかないが、今の由芽には絶対の自信があった。
それは彼氏との情交の最中に感じていた昂り≠ェ、一切感じられていないからだ。
「ちゃんと時間計りなさいよッ。約束破ったらただじゃ済まさないから」
ブラジャーを撫で回す指先が、パッド越しに敏感な先端を探ってくる。
汚らしい指が太腿の部分のストッキングを破り、クネクネと動きながら入ってきた。
なんとも擽ったくて呼吸が途切れそうになるが、由芽は声帯に力を込めて声を殺し、ゆったりとした腹式呼吸で耐え凌いでいた。