ご褒美-1
アメリカ、ラスベガス
ホテルの部屋の外から
陽気な男女の話し声が
聞こえる
二人は話しながら
入ってくる
社長の常盤恵理子と
専務の黒田泰三だ
黒田:
「いや〜社長!
商談が成立して良かったですね
私が見つけた
コーディネーターが
良かったんですよ!
なかなか機転の利く
コーディネーターでした!」
恵理子:
「まぁ、あなたの功績とは
言えないけど
コーディネーターの
お陰ではあるわね」
恵理子はリビング中央にある
ソファーセットに腰かける
黒田はワインセラーから
適当にシャンパンを
引っ張り出し
栓を「ポンッ!」と開け
グラスを片手に2つ持ち
社長の方に歩いて行きながら
黒田:
「いや〜それは厳しいですな〜
あのコーディネーターを
見つけるのに苦労したんですよ〜
是非!ご褒美を頂かないと!」
黒田はニヤニヤしながら
グラスにシャンパンを注ぎ
社長に手渡す
恵理子:
「まぁ何はともあれ
商談成立に乾杯ね...」
グラスを軽く持ち上げると
すぐさま飲み干す
黒田は直ぐに
恵理子のグラスに
シャンパンを注ぎ満たす
黒田:
「大きな取引だったんですから〜
良いじゃないですか〜
お願いしますよ!しゃちょお〜」
恵理子:
「フフフ...いいわよ...
脱ぎなさい!」
黒田:
「ありがとうございます!!」
黒田は急いでスーツを脱ぐと
白いブリーフと
黒の靴下姿になる
恵理子は用意していた
赤い紐を取り出して
黒田の手を
後ろ手にきつく縛りつけ
白い布で猿ぐつわで
口を塞ぐと
10cmほどあるハイヒールのまま
黒田を足払いして
床に激しく倒す
黒田:「ぐわっはー!ううう」
うめき声をあげながら
床に横たわる黒田を目の前に
恵理子は
再びシャンパングラスを持ち
ソファーに座る
恵理子は
何事もなかったかのように
ため息をついて
シャンパンを飲み干す
黒田:「ううう!むぐぐぐ!」
恵理子:
「どうしたの?
言いたい事があるなら
はっきり言いなさい!」
黒田:「むぐぐぐ!むぐぐぐ」
(ご褒美を!お願いします!)
恵理子:
「仕方ないわね〜」
そう言うと
恵理子は黒田の
だらしない腹に
ピンヒールの先を乗せ
グリグリとめり込ませる
黒田:
「うぐぐぐ!うぐぐぐ!」
(もっとー!もっとー!)
恵理子はヒールを少しあげて
腹に落とす
そのショックに合わせて
黒田は頭を持ち上げ
スカートの中を覗こうとする
そうこうしていると
ドアチャイムが鳴る
「ピンポーン ピンポーン」
すると黒田は
うめき声なのか分からない声を
押し殺して静になる
………