中山道夫-1
わたし早山みどりはよく天然だねって言われます。
子供の時からポワーンとしてて、うっかりによるミスをやらかしたり
他人の話を素直に受け止め過ぎてからかわれたりと
もう30の大台に乗ったのでいい加減こんな性格を辞めたいのですが
生まれ持った性格ってなかなか直らないんですよね・・。
でもこんなわたしを愛してくれる夫がいて子供にも恵まれ幸せに暮らしていました。
「ママー、はやく行かないと遅れちゃうよ」
幼稚園児の息子まもるが支度を終えて急かしてきたので
わたしも急いで身支度を済ませ、まもるの手を繋いで幼稚園へ向かいました。
幼稚園に到着して他の園児たちを見たまもるは興奮して私の周りをくるくる走りました。
そして「えい!」と声をあげながら私のスカートを捲ったのです。
ふわり
「え・・?」
捲し上げられたスカートの下がやけにスースーするので見てみると
下半身に何も着けておらず剥き出しの状態でした。
さっき慌てて支度をしたせいでうっかりショーツを穿くのを忘れてしまったようです。
すぐにスカートを直し、周りを窺がうと父兄達が誰もこっちを見ていなかったので
取りあえず一安心しました。
(こういうところよ!)
自分にがっかりしながら家へ帰る途中、後ろから声をかけられました。
「え、ひろしくんパパ」
「やあ奥さん、ははは、こんにちは」
わたしを呼び止めた人は園児のひろしくんのお父さんで中山道夫さんでした。
「じ、実はその、家内の事で相談があってですね」
「はあ」
「うちはそこの角を曲がった所のアパートなんですけど
ちょっとだけ上がって相談に乗ってくれませんか?」
すごく深刻そうな表情をする道夫さんを放っておけず
とにかく話を聞くだけ聞いてみることにしたわたしはノコノコと中山宅へとついていきました。
「ううっううっうっ」
家に着くなり道夫さんは両目を拭いながら泣く仕草をしました。
「落ち着いてひろしくんパパ。何があったんですか?」
「実は家内がもう何日も帰って来ないんです
もしかしたら他の男と駆け落ちしたのかも知れません」
「はあ」
「おかげで大変なことになりまして・・見て下さいよこれ」
そういうと道夫さんはズボンを下着ごと脱ぎ捨て、わたしに見せつけるように仁王立ちになりました。
道夫さんの脚と脚の間にそそり立つペニスが私を睨んでいました。
それは私に向かって一直線に伸びていて先端はブルンブルンと上下に弾んでいました。
「奥さんがいけないんです。私がこんなに辛いのに、さっきあんな・・」
そういうとわたしに近付きスカートの端を掴んで思い切り上に捲りました。
「こんな、パンティも穿かずに子供を送りにくるなんて!」
「違うのひろしパパ。今日は朝バタバタしててついうっかり・・」
「うっかりノーパンで来たっていうんですか!?
奥さん!奥さん一度鏡をちゃんと見た方が良いよ?
あんたみたいな美人がスカートの中ノーパンで歩いてるなんて
想像しただけで可愛くて俺の相棒なんてほら、こんなになってしまった」
突然言われた美人という言葉に一瞬だけドキッとしてしまいました。
褒められて悪い気のする人はいないと思います。
とりわけ普段からおっちょこちょいな自分は褒められ慣れてないので
いまの状況を正しく判断できず嬉しい気分にすらなってしまったのです。