投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

テレビ出演
【二次創作 その他小説】

テレビ出演の最初へ テレビ出演 0 テレビ出演 2 テレビ出演の最後へ

テレビ出演-1

さあ!本日もやってまいりました!

beauty・scissors(ビューティー・シザー)

本日のゲストは・・・

真崎杏子16歳女子高校生です!

テレビのステージから水色の襟付きノースリーブとショートパンツ、ショートブーツを履いた少女、杏子が姿を見せた。

杏子がテレビに出るきっかけは1ヶ月前に遡る。
月に1回か2回のペースでオーディションを受けていたがその時に杏子を見ていた一人の審査員がオーディション後に声をかけてきた。
「杏子ちゃんだっけ?君のダンスは素晴らしいものだよ」
「ありがとうございます!」
「ちょっと話がしたいけどいいかな?」
そう言うと杏子を会議室に連れて行き、二人っきりの空間になると審査員は驚くことを口にした。
「杏子ちゃん、テレビに出てみる気はないか?」
「ええっ!?」
テレビ出演の依頼と聞き杏子は驚いた。
「実は私はミュージカルダンサーの審査員だけでなくこういう番組のプロデューサーも務めているんだよ」
名刺を見せると『beauty・scissors(ビューティー・シザー)』と書かれていた。
「これって深夜番組とかじゃないですよね?」
「深夜番組だけど脱いだり触ったりするアダルト物は一切ないから、ただこの番組で自分の得意分野を披露してある程度の質問に答えてから髪を切るけど」
「髪を・・・切るですか?」
肩上まで切りそろえている栗色のヘアースタイルを弄りつつ葛藤した。
「確かにテレビ番組タイトルからしてその名前通りだけど・・・」
「カットした髪型が気に入らなかったら撮影後にカツラを無料であげるよ、それにギャラも出すし何よりテレビに出て杏子ちゃんの顔と名前が売れればオーディションでも有利に動くと思うんだよ、ダンサーになりたいのであればダンスだけでなく顔と名前も売ったほうが有利に進むよ」
髪を切ると言うのはちょっと嫌だったが気に入らなかったらカツラはくれる。
ギャラも出して貰えて留学の夢が一気に近くなる。
そして名前と顔を売ればオーディションに有利に進む。
杏子はテレビに出ることを承諾した。
何事も経験だし生放送じゃないから都合の悪い所はカットしてくれるはず。
その後の話はとんとん拍子に進んで行き、最後にサインと判子を押してからテレビ出演の日付と時間と場所を言うと杏子を帰した。
「じゃあね杏子ちゃん、収録の日を楽しみにしているよ」
「分りました」
杏子は不安と期待を持ちつつ会場から出て行った。

しかしbeauty・scissors(ビューティー・シザー)は杏子が考えている番組ではなかった。
プロデューサーは伏せていたが髪を切るときはランダムで髪型を決めることになっていた。
中には女の子が拒絶する髪型も含まれておりランダムで決まった髪型はキャンセルすることが出来ずこのままカットされることに。
勿論このカットシーンの一部始終は放送されるため世間に広まり出演者は恥ずかしい思いをすることになってしまい中には二度と表舞台に立てなくなるほど屈辱を味わさせることに。

杏子はそんなことも知らずにまずは質問コーナーから始まった。
自分の自己紹介から将来の夢、好きな食べ物とか得意科目とか健全な質問を繰り出した。
杏子ははきはきと答えて行った。
「ありがとうございます!それでは次はいよいよこの番組のメイン!カットコーナーに突入です!」
(遂に来た!)
杏子が一番恐れ、緊張しているコーナー。
「それでは杏子さん、この矢を持ってください」
ダーツの矢を持つと的が出てきた。
的が回転すると司会者は投げてと合図を送った。
杏子は言われるがままに矢を投げると的が止まった。


テレビ出演の最初へ テレビ出演 0 テレビ出演 2 テレビ出演の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前