パイパン美少女 秘密の性生活の告白-2
ミクの話しをうなずきながら聞いた酒井は(へぇ、そうなんだ)と言ったが、実のところ途中からは気もそぞろで耳に入ってはいなかった。しかし努めて冷静さを装って「じゃあミクちゃん。そろそろ送って行くからシャワー浴びておいで」と言った。
酒井はベッドでひとり考えていた。生活安全課の警察官という職を悪用して、今までさんざん少女の体をオモチャにしてきた酒井だったが、只の一度も同じ少女と体を重ねたことはなかったし、ましてや少女に対して独占欲を感じることなどなかった。(どうしちまったんだ!俺としたことが)
もう手遅れだった。川村ミクの不可思議な魅力にやられてしまったのだ。私と同じように..(あっ、そういえば、しゃん爺もか!)私は突然あの男を思い出した。ミクの撮影会の常連でミクのことを「ミクしゃん」と呼ぶ貧相な初老のカメラマンのことを。ミクのセックス撮影の抽選にハズレ続け、ようやく当選するも挿入後数秒で果ててしまった情けない男。あの哀れな姿が脳裏によみがえってきた。※第18章及び第19章 常連カメラマン歓喜(前編、後編)を参照
ミクがシャワーから戻って着替え始め、酒井もバスルームへ向かった。微かに立ち込める湯気の中で、さっきのセックスで全身に浴びたミクの体液の淫美な香りがシャワー室に立ち込めた。それは一瞬(洗い流さずにおこうかな?)と思わせる程の魅惑的な香りだった。
酒井がシャワー室から戻るとミクはすでに身支度を済ませて、ベッドの上の枕やコンフォートを整頓している。その姿を見ながら酒井も身支度を始めた。(この子の内面はちゃんとしている。)酒井が今まで抱いた少女達は自分の身なりは気にしても、細かい気遣いは出来ない子が多かったのだ。
チェックアウトを済ませ、酒井はミクの手を取り車へ向かい助手席に座らせた。時間は22:00を少し回っている。車は路地から国道へと向かう。ルームミラーにホテルの派手な原色ライトが写っている。それは、ミクとの激しくも美しいセックスには似合わない下品なおもむきを漂わせていた。
酒井は「ミクちゃん今度の日曜日また会える?」と聞いた。「来週は撮影会があるんです。」ミクの返事に酒井は「さっき言ってたスタジオの撮影会だね。残念!じゃあ、その次の日曜日は?」ミクは申し訳なさそうに「ごめんなさい。その日は撮影会じゃないんですけど予定があるんです。」と答えた。
酒井はひどくショックを受けた。このところミクとは毎週日曜日、最低でも2週に一回は会っていた。きっと自分との逢い引きの為に日曜日は空けてくれているものと自惚れていた。それが今日に限って、、
しかも不都合の理由が、カメラマンとセックスまでさせられるヌード撮影会とは! (さっきのセックスで何か嫌われてしまったのだろうか?)とまで一瞬考えた。(いや違うそんな事はない。あんなに俺と舌をからませていたじゃないか。)思い直したが、酒井はミクの[再来週の予定]というのも気になっていた。
酒井の気掛かりを察したかのようにミクは「実は再来週の日曜日は先輩の妹役でAV撮影があるんです。」と言った。驚く酒井の表情を見てミクは「あっ、だからその次の日曜日なら大丈夫です。本当に勝手言ってごめんなさい。それでもいいですか?」と言った。酒井は心底ホッとして「うん勿論だとも。次の次の次の日曜日また迎えに行くよ!」と言った。
車はミクのマンションの地下駐車場に入って停車した。既にエレベータの前に和夫が待っていた。酒井が助手席のドアを開けミクが降りる。和夫が車のそばまでやって来て「酒井さん、お世話様でした。」和夫の礼に酒井が恐縮する。私は思った(そりゃそうだろう。むしろお世話になったのはエロ警察官のエロぺニスの方なんだから!)
「酒井さん。上がってお茶でも飲んでいって下さい。」和夫は言ったが「あっ、いいえお兄さん、もう夜も遅いので失礼します。私も明日は仕事ですしミクちゃんも学校があるでしょうから。」酒井は丁重に断った。
「そうですか。それではお引き留めいたしませんわ。また今度ゆっくりと、、お気をつけて帰って下さいね。」「有難うございます。それと、今日はご馳走さまでした。」酒井は和夫に振る舞われた夕食の礼を言い車に乗り込んだ。そして和夫とミクに見送られながらマンションを後にした。
酒井は考えていた。ほんの少し前、ミクが言った[来週のヌード撮影会とその翌週のAV撮影]のことを。そしてミクがカメラマンや男優に抱かれ喘ぐ様を想像した。酒井の心に抑え切れない何かが沸き上がる。それは欲情や嫉妬や羨望とは違う感情だった。(嗚呼もしかするとそうなのか?)酒井は浮かび上がった答えを自問自答し、それを否定しようと試みていた。
そう!自分が親子ほど年の離れた少女、つまりミクを本気で愛し始めてしまったのではないか?ということについて。
私は直感した。(この男もミクの運命に関わるらしい!)そう!いつの間にか酒井も、これから起こっていく事件に否応なしに深入りしてゆくのだった。