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Queen Celes
【二次創作 官能小説】

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Farewel l-17

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――――――――それから1時間後、





─────ヒタ、ヒタ、ヒタ・・・・



「・・・・・・」




一度自室に戻った後必要な物や着替えタオルを準備した後、セリスは城の共同浴場の入り口をくぐっていた。

幸いにして教授らしき人以外に他の人間の気配はなく、セリスはそのまま脱衣場に入った。
目指すは曇りガラスの先にある大浴場。

曇りガラスの反対側にある生け垣と大小の岩を模された浴室では、もうもうたる白い湯気が雲のように立ち上っており相手の姿を直接確認することはできない。

無論湯船に1人身を沈めているであろう教授の姿も。



(・・・・アウザーの言っていたクリステール様の想い人の下へ、私がこうして)




心の中で自問しつつ進むセリス。

身に付けていた装飾品や身に纏っていた衣類は全て脱衣場で脱ぎ終え、
下腹部と胸元を覆う灰色のレースのショーツとブラジャー。

ウェーブがかった金髪を頭の後ろでまとめあげ、手には身体を洗うのに必要なハンドタオルのみ。






(・・・・私がこんなことをする必要があるのか。それが何になるのだろうか・・・・でも)



セリス自身色々考えて出した1つの結論だった。
セリス自身教授が自分を見つめてくる視線に、これまでセリスと関係のあった男達とは違う空気を本能的に感じ取っていた。

先程セリスと2人きりになった時でさえ、セリスに女性向けの関心を示さず、
それらしい空気や仕草を見せることはなかったし、
瞳の中にも“欲望の焔”を宿すことなく
独特の色のままで推移していた。


一方でセリス自身の何気ない言葉によって、彼女の心の中に眠っていた記憶と想いを露にしてしまった。

そのことにセリスは一種の“罪悪感”すら抱いていた。






(・・・・やはりクリステール様が忘れられないから・・・・私には“女”を・・・・・感じないの?)




これからのセリスの行動と教授の反応の先を予測し想像しつつ、
セリスは思わず頬を赤く染める。

そして同時に相手が、
自分の“夫の師”であり、義母にあたる人物の想い人であることに一瞬胸がズキンと傷んだ。


彼女自身意識していなかったが、
セリスにとっては“女としての意地”であり、“背徳に繋がる罪深さ”の発露だったかもしれない。



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