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Queen Celes
【二次創作 官能小説】

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Farewel l-16






「・・・・長々とつまらない話をしてしまいました。それでは・・・・・」

気づけば部屋の壁掛け時計の針が、
セリスの来訪から1時間半近くになることを教えてくれていた。

ここで言葉を切りソファからゆっくりと腰を上げる教授と、
それを見上げる形のセリス。




「あの・・・・この後は・・・・・・」



「今さらエドガー達教え子の輪に入るのもどうかと・・・・。

幸いフィガロ城には王族以外が使える共同浴場がありますから、そこで一汗流していきたいと思います。

セリス様も夜も遅くなりました。戻られて休まれた方が宜しいかと」


セリスが次の言葉を発する前に一礼して踵を返す。そのまま振り返ることなく部屋を出ていった。








「・・・・・・・」



教授が退室してから暫しの間、
セリスは彼が出ていったドアの方を見つめていた。

教授にとっての思い出の場所での時間に、結果的に乱入してしまったセリス。

そしてセリスの一言がきっかけとなり、
教授自身の過去と先代王妃クリステールとの繋がりが“うわさ”通りであった
ことが―――――怪我の功名なのか―――分かった。





そして彼が長い間クリステールとの思い出に人生を捧げ、
その思い出の中に生き、未来に対する展望を抱いていないのではという疑惑も。




第3者の立場のセリスとしては、
無論彼自身がそれでいいのならばという思いも沸く反面、
果たしてクリステール含む関係者が本当に望む結果なのだろうかと考えてしまう。





(・・・・・・・)





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