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露出女子高生 石原サクミ
【痴漢/痴女 官能小説】

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再会 あなたのことが知りたい-5

【はい。わたくし石原サクミ。
 この電話にかけてきたってことは、
 わたくしのことを忘れていなかったということですね。
 うれしいですわ。
 ただ、あいにく、今は手が離せません。
 受話器の向こうの君。
 今回の君の使命はわたくしにメッセージを残すことでございます。
 なお、この電話番号はこれ以降つながらなくなりますのであしからず。】


(な、なんだって?メッセージ?あ、そ、いや、さ、朔太郎、です。
 あ、いや、違うか。えっと。昨日の夜、駅で……。
 なんだよ、切れちゃったよ。
 もう一回、かけてみるか。
 えっと。〇9〇の……〇〇14の……39〇〇……。)

【はい。こちらNTTココモです。
 おかけになった電話番号はお客様のご都合で、
 お繋ぎすることができません。
 はい。こちらNTTココモです。おかけに…。】

(なんだよ、マジかよ。一回だけ?さっきのメッセージで終わり?
 そっか。自分の連絡先を明かすっていうのはリスク、高いもんな。
 でも、この方法なら残されたメッセージをもとに、
 あっちが相手を選べるってわけだ。
 えっ?だとすると、オレ、ちゃんと喋れてた?
 でも、あの声、確かに昨日の彼女の声だ。
 間違いない。
 石原サクミ……。そっか。彼女の名前は石原サクミか。)

だが、名前がわかっただけで、彼女と連絡を取る方法はもうなくなったわけだ。
(つまりは残されたオレのメッセージを聞いて、
 彼女が折り返しの連絡をくれるかどうかってことだ。
 あとは待つだけか。)

しかし、朔太郎が残すことのできたメッセージは、
かろうじて自分の名前と、昨日の夜、駅で、ということだけだ。
(けがのことを少しでも心配してくれているなら返事があってもいいはずだ。)
朔太郎は自分のけがに感謝した。


幸太郎先輩や根沢からは、なぜ今日は学校に来ないのかという連絡というか、
今すぐに学校へ来いという催促が何度も来た。

いつ、また女子高の方で露出が始まるかわからない。
早く超望遠レンズをもって学校へ来い、ということだろう。

ただ、朔太郎は今日は学校へ行くつもりはなった。
ただひたすら、彼女からの連絡が来るのを待つつもりだったのだ。
もっとも、学校へ行こうにも朔太郎の膝はかなり腫れあがっていて、
とても駅まで歩けそうにもなかったのだが。


徹夜が影響したのか、それとも昨日からいろいろなことがあり過ぎて疲れ切ったのか、
朔太郎はスマフォを抱えたまま、いつの間にか眠ってしまった。

朔太郎が目を覚ましたのは、あたりが薄暗くなってからだった。
慌ててスマフォを見ると、7件の不在着信があった。
(着信履歴……。ん?留守電が入ってる……。)

朔太郎ははやる心を押さえ、留守電のアイコンを押した。

《〇月〇日。7件のメッセージがあります。》
(なんだよ、幸太郎先輩かよ。次は……根沢、次、も根沢だ。
 まったくあいつら……。歩けねえって連絡しただろが。
 ん?これは、誰だ?)

《朔太郎、くん?サクミ、だよ。連絡くれたんだね。》

来た〜!

《けがの具合はいかがでございまするでしょうか。
 え〜と。お話ししたいことがたくさんあります。
 今日は1日。ずっと家にいて、朔太郎君からのお返事、待っておりまする。
 石原サクミでございました。》


(来た!来た!!来た来た!!!)


「朔太郎〜。ごはんよ〜。夕飯、いらないの〜?」
(夕飯?もう、そんな時間?えっ?ずっと待たせちゃったのかなあ、彼女のこと。)
「いらないの〜?」
「あ、ちょっとだけ待って。あと10分、いや、5分でいいから。」
「おかず、無くなるわよ〜。」

(いや、今は食事よりも何よりも、返事だ。
 え〜と。着信履歴から……。
 よし、かかった。出てくれ〜。サクミちゃ〜ん。)


『はい。サクミです。』

「あ、ぼ、ぼく、あの、その、さ、さく……。」

『朔太郎君?わ〜ん。良かった〜。ずっと待ってたんでする〜。』

「あ、ごめん、あの、昨日、あれから、君のこと、探して、て……。
 あ、いや、写真、を、いろいろと、その、調べてて。あ、その、つまり……。」

『写真をいろいろと?わたくしの写真でございますか?
 もしかしてわたくしを盗撮していらっしゃったとか?冗談でする。』

「あ、いや、その、つまり……。」

『いえいえ。怒っているわけではございませぬ。
 わたくしの方こそ、朔太郎様を、ずっとずっと探しておりましたのでございます。』

「ぼ、ぼくの、ことを?探してた?」

『はい。探しておりました。3年以上も前からずっと。』

「3年以上も前から?ずっと?」

『お忘れになるのも無理はございませぬ。
 わたくし、中3の時に、朔太郎様に写真を撮って頂いた……
 タイトル【変身】の女子中学生でございます。』


「朔太郎〜。ほんとにおかず、なくなるわよ〜〜〜!!」


「うるさいな〜、まったく。」

『えっ?な、なにか、お気に障るようなこと、申し上げましたでしょうか?』

「あ、い、いや、こっちの話、でして。あ、あの、サクミ、さん。」

『はい。何でございましょうか。』

「あの、あとで、あとでかけ直しても……。」

『あ、お夕飯でござりまするね?わかりました。わたくしもちょうどそんな時間かと。
 では、1時間ほどのちでよろしゅうございまするでしょうか?』

「も、もちろんです。あ、あの、この電話番号で、大丈夫、ですか?」

『あ、はい。この番号は何度でも有効でございまする。』

「じゃ、じゃあ、1時間後。」

『はい。お待ちしておりまする。」

(1時間後……。)


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