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露出女子高生 石原サクミ
【痴漢/痴女 官能小説】

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再会 あなたのことが知りたい-4

(あ〜。なんで彼女と、もっとちゃんと話さなかったんだろう。
 あのアドレス、どうにかならないかなあ。

 え〜と。他にはないか?共通点。。。。
 階段下から見たお尻の特徴は覚えてるけど、
 オレの写真データに、生のお尻の写真とかはないからなあ。)


朔太郎は夜が更けるのも全く気が付かずにディスプレイにくぎ付けになっていた。
(え〜と。これは……。あ、〇〇中学校の文化祭。
 あ、えっ?あ、ああ!!これって、あの子だ。あの、変身女子だ。
 そっか。思い出してきた。友達にお化粧されて、振り返りざまを撮ったやつだ。
 え〜と。撮影年月日は?2016年の10月?えっ?今から……4年前?
 でも、今日のあの子は、3年前に、って言ってたよなあ。
 じゃあ違うのかなぁ。
 えっ?でも、似てる。うん。髪型とかは全く違うけど、
 なんだろう。雰囲気?目元の感じとか、耳の形とか……。
 耳?そうだ。耳だ。マスクをしていたけど、耳は見えていたはずだ。
 思い出せ。思い出すんだ。今日の彼女の耳。どんな耳だった?
 思い出せ。思い出すんだ。) 

朔太郎の脳裏に浮かんだのは、意外なことに〇〇中学校の文化祭の光景だった。
鏡に向かっていた彼女が髪をなびかせながら振り返るシーンが、
まるでスローモーションのに頭の中に蘇ってきた。

朔太郎は夢中でカメラを構え、
ファインダーの中に飛び込んできた少女にピントを合わせ、
すかさずシャッターを切った。

まわりのざわめきさえも、たった今、目の前で起きている出来事のように、
リアルに聞こえてくる。

  「え〜?ウッソ〜。」
  「ちょっと、可愛過ぎるんですけど。」
  「えっ?誰?サクミ?ほんとに?」

(サクミ?今、サクミって言った?)

そうだった。
あの時、朔太郎は、周りのクラスメイトたちが彼女のことをサクミと言った時、
あれ?オレと名前、似てるな、と思ったのだ。

(そうだった。あの、文化祭の変身少女は、サクミ、という名前だったんだ。)


今日の彼女の耳はどうしても思い出せない朔太郎だったが、
3年前のあの日の記憶、いや、正しくは3年半前のあのワンシーンだけ、
なぜか鮮明に思い出すことができたのだ。


(でも、なんの決め手にもならないよなあ。
 まあ、オレが知っている女子の中にはいなかったということだけははっきりした。
 ああ、幸太郎先輩から元カノの特徴、もっと詳しく聞いておくんだった。
 あ〜。でも、写真くらい持ってるんじゃないのか?
 最低でも4,5回は会ってたわけだろ?
 それに先輩だったら写メじゃ飽き足らず、ハメ撮りくらいしてるんじゃないのか?)


いずれにしても朔太郎には、一つの街の中に、
とんでもなく露出狂で、とんでもなく淫乱な、高校生年代のサセコが、
それほどたくさんいるとも思えなかった。
とはいえ、そんな特徴を持った女子が自分の身の回りに、
これほどまでに集中して現れているということも理解しがたかった。

(いや、ひょっとして、今どきの女子高生の中では、
 この程度の露出やお手軽なセックスはそうは珍しくはないものだろうか。)

朔太郎の感覚としては、
写真を撮らせてくれることのハードルと、
セックスさせてくれるハードルがそれほど違わないということは想像できない。
もしもそうだとしたら、朔太郎自身、もうとっくに童貞を卒業していたはずだった。


(幸太郎先輩に聞いてみるのが一番手っ取り早いんだけどな。)

ただ、朔太郎が気になっている相手が幸太郎先輩の元カノ、
いや、彼女ならばまだいいのだが、
あのひと夏のアバンチュール的な相手となると、ちょっと引いてしまう気がした。


全てを知ることがいいことばかりではない。
知らないでいた方が幸せなこともある。

朔太郎は幸太郎先輩の、あの誇らしげな顔を思い出しながら考えた。
(自分の祝砲相手が今日の露出の彼女だということがわかったらわかったで、
 幸太郎先輩、けっこう落ち込みそうだしなあ。
 オレも、自分が気になってる子が先輩の元カノじゃなあ。)

気が付くと窓の外は明るくなり始めていた。
(どうする?そうだ。あのアドレス。何か手掛かりはないのか?)

(saku118ikumi198saku1919hamemi@baboo.co.jp……。
 このままだとつながらないんだよなあ。
 でも、@マークがあるってことは、やっぱメルアドか?
  baboo?これってyahooじゃねえの?
……。オレって、天才かも……。
 ……。やっぱ、ダメか。
 あ〜あ。手詰まりか。)

朔太郎は諦めて何か食べようと、階下へ降りていった。
寝不足と膝の痛みで足元がふらつき、朔太郎は階段の最後の段でつまづいた。
「痛って〜。」
床に膝をぶつけたのだ。
朔太郎はパジャマの裾を捲り上げ、膝を見た。
膝には昨日、露出女子が手当てしてくれたままのガーゼが貼ってある。
朔太郎はそのガーゼを留めたテープに何気なく目をやった。
(???)

《 9〇〇  わたくし 石原サクミ。ご連絡はこちらまで。
 090−〇〇14−39〇〇  わたくし 石原サ 》

(な、な、なんだ、これ?)
よく見ると、オリジナルのマスキングテープのようだった、
(携帯、番号?)

そう。朔太郎が探している昨日の駅露出女子の名は石原サクミ。
しかも彼女は、自分の携帯番号を使ったオリジナルマスキングテープで、
朔太郎の膝のガーゼを留めていたのだった。

朔太郎は慌てて部屋に戻り、スマフォを手に取り、番号をタッチしていった。

(〇9〇の……〇〇14の……39〇〇……。つながるのか?)

発信音に続き、短い呼び出し音に続き、音楽が流れだした。


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